女優の橋本環奈が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系新ドラマ『トクメイ! 警視庁特別会計係』(毎週月曜22:00~)最終回がきょう25日に放送される。このたび、キャストら10人のクランクアップコメントと写真が公開された。
■橋本環奈主演『トクメイ! 警視庁特別会計係』
橋本がフジテレビ系連ドラ初主演を務める今作は、警察組織経費削減の“トクメイ”を受けた警察官・一円(はじめまどか/橋本)を主人公にした新しい警察エンターテインメント。このほど、オールアップを迎えた。
凸凹バディの円役・橋本と湯川役・沢村一樹がともに迎えた最後の撮影は、物語のクライマックスとなる緊迫感あふれるシーン。最後のカットで監督からOKが出ると、緊張感が漂っていた現場は一転、盛大な拍手と大きな歓声に包まれた。約3カ月間、座長として本作を引っ張ってきた橋本は、「皆さんが口をそろえておっしゃるように、すごく楽しかったです!」とニッコリ。また、「どんなときも不機嫌にならずにずっと笑顔で和やかな年上の方たちに囲まれて、のびのびとやらせていただいたなと感じています」と振り返ると、沢村が「俺は、けっこう裏では文句言っていたよ」と冗談を。すかさず橋本は、「言ってなかったです!(笑)。刑事課の撮影が立て込んでくると、沢村さんのおじいちゃん味が増してきて、ちょっととぼけたことを言い出しますけど」と沢村の無邪気な姿を明かし、役柄同様に息ぴったりな掛け合いで一同の笑いを誘った。沢村は、「橋本さんとは初共演だったんですけど、クレープ屋のシーンで初めて顔を合わせたときに、『ちゃーす!』って言われたことが、めちゃくちゃ懐かしいです(笑)」と、ちゃめっ気たっぷりにコメントした。
橋本らのクランクアップから数日後、最後にクランクアップを迎えたのは、先週の放送で“脅迫者X”だということが明らかになった須賀を演じる佐藤二朗。スタッフから「須賀安吾役、佐藤二朗さんオールアップです!」と声がかかると、大きな拍手が沸き起こった。そして、監督から花束が渡されると思いきや……何やらオロオロするスタッフ陣。花束を持った監督が慌てて駆け寄ると、佐藤は「よかった~! 新手のいじめかと思った(笑)」と安堵の表情を見せ、現場は笑いに包まれた。さらに、撮影開始当初に交わした橋本とのエピソードを明かすなか、とつぜん照明が落ちるハプニングが。「これも新手のいじめ? 花といい照明といい、手が込んでいるな。私はMだからうれしいけど」と再び笑いを誘い、「最終回楽しみにしています。皆さん本当にお疲れさまでした!」と和やかな雰囲気のなか、笑顔で締めくくった。
いよいよ今夜最終回を迎える『トクメイ!』。円と湯川は、須賀の悲しくも恐ろしい計画を阻止して、大切な仲間と万町署を守ることができるのか。
■橋本環奈
皆さんが口をそろえておっしゃるように、すごく楽しかったです! 今回、一円役をやらせていただき、会計に関する用語など難しいセリフが多くて大変だったけど、撮影のテンポ感などすごくやりやすくて、苦労を苦労と感じず、楽しく演じることができました。撮影が長く続く中で、体力的、精神的に大変なことがたくさんあったと思いますが、スタッフの皆さんが、お芝居に集中できるように環境を整えてくださり、これだけストレスフリーに明るい雰囲気のなかで乗り切れたのは、幸せなことだと思います。そして、どんなときも不機嫌にならずにずっと笑顔で和やかな年上の方たちに囲まれて、のびのびとやらせていただいたなと感じています。皆さんに支えられて撮影を乗り越えることができました。あと1日、無事に最後まで乗り切れることを祈っております。皆さん本当にありがとうございました! お疲れさまでした!
■沢村一樹
橋本さんとは初共演だったんですけど、クレープ屋のシーンで初めて顔を合わせたときに、「ちゃーす!」って言われたことが、めちゃくちゃ懐かしいです(笑)。すごいセリフ量を簡単にこなすので、みんなピンときていないかもしれないけど、本当に大変な役柄だったと思います。橋本さんにはいっぱい刺激をもらいました。二朗さんは久しぶりの共演でしたが、今回一緒にお芝居するシーンがたくさんあって、楽しかったです。最後に一緒に撮影したシーンも素晴らしかったです。湯川哲郎という役も、湯川班のみんなも大好きでした。皆さん、本当にありがとうございました!
■佐藤二朗
物語の結末を聞いていたので、橋本とは何度も共演しているけど、ほとんどコメディ作品だったこともあり、「全く違う関係性を見せて、世間をあっと言わせてやろうぜ!」と言った覚えがあります。あと、沢村一樹さんの存在が大きかったですね。刑事課のみんなも、回を追うごとに愛着が増していきました。20年前に、カンテレ制作の『マルサ!! 東京国税局査察部』というドラマの監督に言われた「スタッフもいい芝居を見たがっているんだよ」という言葉を急に思い出して。もちろんお客様に見せるのが全てですけれども、まずはスタッフのみんなにいい芝居を見せようという思いでやりました。最終回楽しみにしています。皆さん本当にお疲れさまでした!
■松本まりか
壁がなく、誰に対しても同じ態度で接する主演の環奈ちゃん、沢村さんのお人柄で、初日から楽しい現場だなと感じていました。スケジュール的にも大変な撮影だったと思いますが、スタッフの皆さん含め、現場を全うしながら楽しくやりきることの大事さを学ばせてもらいました。皆さま本当にありがとうございました。楽しかったです。
■JP
皆さんにおんぶに抱っこでここまでこれたかなと思っております。緊張することが多々ありましたけど、沢村さん、佐藤二朗さんの大ベテランお二人にいじっていただき、橋本さん、松本さんの姫お二人に楽しく盛り上げていただき、一生懸命できたんじゃないかなと思います。お芝居としての楽しさを感じたような気がしました。本当にありがとうございました!
■前田拳太郎
まさかのボロボロの姿でオールアップですが、クランクインの時も今と同じボロボロの姿でした(笑)。世代がバラバラで不安の中スタートしたんですが、皆さんがたくさん話しかけてくれて、すごくアットホームな現場で、のびのびお芝居することができました。キャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
■徳重聡
私は、ポンコツの中西翔という人が嫌いじゃないというか、正直に言うと好きです! それは、私にとって中西は、ポンコツではあるけれどステキな人だったから。湯川班にいられて、『トクメイ!』というチームにいられて幸せでした。ありがとうございました!
■鶴見辰吾
決してアップで映ることはないようなところまでスタッフが作り込み、いろいろなチームワークがこのドラマを支えているんだなということを感じながら、3カ月楽しくやってきました。本当だったら昨日で終わるかもしれないと言われていたんですが(笑)、この現場に限っては、明日も来たいなと思う本当に楽しい現場でした。ありがとうございました!
■結城モエ
キャストの皆さんが、楽しくワイワイしてくださったおかげで、現場に来るのがすごく楽しかったです。ちょっと寂しい気持ちもありますけど、あと少し皆さん頑張ってください。お疲れさまでした。ありがとうございました!
■福井晶一
初めて連ドラにレギュラーで出させていただき、オールアップでお花をいただくことも初めてで、めちゃくちゃうれしいです! 普段は舞台を中心に活動しているので、不安のなか撮影していたのですが、皆さんに助けてもらい、なんとか今日を迎えることができました。本当にありがとうございました!
【編集部MEMO】最終回あらすじ
榊山(福井晶一)ら警察上層部が、事件化していない押収品を裏金に変え、警察署をデジタル化するためのプロジェクトにつぎ込んでいたことを突き止めた円(橋本環奈)。するとそこへ、湯川(沢村一樹)の行方を追って、亡くなった芹沢詩織(石井杏奈)の関係先を調べていたさゆり(松本まりか)から、「Xの正体がわかったと思う」と1枚の写真が送られてくる。そこには、詩織と須賀(佐藤二朗)が並んで写っていた。その頃、Xのアジトで目を覚ました湯川の前に、須賀が姿を現す。湯川は、詩織を死に追いやった警察の闇を暴くと息巻く須賀に対し、冷静に、そして何とか思いとどまらせようとするが、須賀の耳に親友の言葉は届かない。さらに、湯川の機転でアジトを突き止めた湯川班のメンバーも乗り込んでくるが、あと一歩のところで須賀に逃げられてしまう。須賀の目的は、翌日の予算会議の場で榊山を断罪し、殺害すること。それを阻止するためには、裏金庫に隠された証拠を手に裏金問題を告発し、須賀が手を掛ける前に、榊山を官房長の座から引きずり下ろすしかない。円と湯川は須賀の凶行を阻止するべく、それぞれの立場で全力を尽くすことを誓う。かつて経費をめぐり激しくぶつかり合っていた円と湯川が、大切な人と大切な万町署を救うため、思いを一つにして巨悪に立ち向かう。はたして、円は警察組織の闇を暴き、須賀の犯行を止めることができるのか!? そして、万町署と署員たちの運命は。