大谷翔平、他球団で後払い契約はできなかった!? 米メディアが考察「壊…

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 大谷翔平選手は今オフ、複数の球団からオファーを受け取る中で最終的にロサンゼルス・ドジャースを選び10年総額7億ドル(約996億5000万円)の契約を結んだ。もし、トロント・ブルージェイズに加入していた場合は、カナダの球団特有のリスクがあったと、米メディア『モンダック』が報じている。
 

 
 大谷のドジャース行きが発表される直前まで、ブルージェイズと契約する可能性が高まっていた。ブルージェイズの提示額はドジャースと同じくらいだったことが明らかになっており、オファーの金額の面では大差なかったと考えられている。また、契約金の97%に当たる6億8000万ドル(約968億円)は契約満了後の後払いになるという提案を出したが、これはドジャース以外の球団にも提示していたという。
 

 
 同メディアは、この後払い契約に注目。同メディアは「もし、大谷がブルージェイズと契約し、税務上カナダの居住者とみなされた場合、カナダの所得税法にある、給与繰り延べ制度の適用除外がなければ、彼の契約条件はキャッシュフローの観点から見て、破滅的なものになっていた可能性がある」と指摘した。
 
 同メディアによると「カナダにおける給与の繰り延べ規定では、給与の受け取りを後年に繰り延べた従業員は、繰り延べられた給与をその所得が発生した年の給与所得として計上しなければならない。もし、大谷の画期的な契約条件が給与の繰り延べ取り決めであった場合、大谷は10年契約の各年に200万ドルしか受け取らないにもかかわらず、3500万ドルの税金を支払わなければならなかった可能性がある。したがって、大谷の契約の現在価値は7億ドルをはるかに下回り、当初から毎年給与が全額支払われていれば各年に得られたはずの多額の収入を見送ることになるだけでなく、給与を受け取る前に繰り延べられた給与にかかる税金を捻出しなければならなかった可能性さえある」とのこと。
 
 ただし、同メディアは「メジャーリーグのような定期的に試合が開催されるリーグに参加するチームに所属するプロスポーツ選手の役務に対する給与を繰り延べる目的で設立された計画や取り決めは、所得税法における給与繰り延べの取り決め規則から免除される。その結果、スポーツ選手はそのような所得に対して、所得ではなく実際に受け取った時にのみ税金を支払う必要がある」として、認められれば免除される特例もあることを説明している。このようなカナダの球団特有のリスクを考慮すると、後払い契約をする上で、より慎重になる必要があったかもしれない。
 

 

 
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