23日に行われたプレミアリーグ第18節リヴァプール対アーセナルの一戦でのとある判定に注目が集まっている。23日、地元紙『リヴァプール・エコー』が伝えている。
2位リヴァプールと首位アーセナルによる勝ち点「1」差で迎えた首位攻防戦は、4分にセットプレーからガブリエウ・マガリャンイスのヘディング弾でアーセナルが先制したが、29分にモハメド・サラーが同点弾を奪い、このまま1-1のドローで試合は終了した。
注目が集まっているのは、0-1でアウェイのアーセナルがリードしていた19分の場面。敵陣ペナルティエリア内でサラーがトラップしたボールが流れると、守備対応していたマルティン・ウーデゴーアの左手にボールが当たって防いだものの、ファウルの笛は吹かれず。映像でははっきりと手に当たっていたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)からの指示もなく、リヴァプールにPKが与えられないまま、試合は続行されていた。
イギリスメディア『スカイスポーツ』でこの試合の解説を担当していた元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏と同DFジェイミー・キャラガー氏は「ウーデゴーアはとても幸運だった」とPKが与えられなかった判定への疑問を口にした。
さらに、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督も試合後に「きっと誰かが私にあれはハンドではないと説明してくれると信じているけど、なぜなかったのかがわからない」とコメントしたほか、アーセナルのフランス代表DFウィリアン・サリバも「もちろん、PKだったと思うけど、僕は審判じゃないし、彼らはそれを受け入れるしかないね」と判定に助けられたことを認めるなど、疑惑の判定となっている。
そんななか、『スカイスポーツ』では、試合のハーフタイム中にプレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)が当該の場面について「ウーデゴーアの腕が下がる際にボールではなく、体に向かって動いていたため、明確なミスではなかった」と不自然な動きではなかったことがVARが介入しなかった理由だと説明したことが明らかになっている。
なお、G・ネヴィル氏も改めて映像を見直した後に「彼(ウーデゴーア)はあそこで滑ってしまったのだと思う。右足が崩れているので自然と左手が下がってしまう。それが彼を救ったのかもしれないね」と語っており、PKにはならなかったことへの一定の理解を示している。
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