シンタックスジャパンは、瑞Appsys ProAudioのマルチフォーマット・デジタル・コンバーター&パッチベイルーター「MVR-mkII multiveter」の販売を開始した。市場予想価格は583,000円。
「MVR-mkII multiverter」は、「MVR-64 multiverter」の後継機で、AES3、ADAT/SPDIF、MADIコアキシャル(オプション「Ferrofish SFP Module Coaxial」を接続可能)、MADIオプティカル(同時発売のオプション「Appsys SFP Module Multi Mode(市場予想価格22,000円)」「Appsys SFP Module Single Mode(市場予想価格22,000円)」を接続可能)、MADI TP(AES-X213 MADI-TP モード)、AES50、Dante/AES67 に対応するフォーマット・コンバーター。全てのフォーマットを同時にチャンネル単位でルーティング、スプリットが行える704×704チャンネルのマトリックス・ルーターとしても機能する。
オプションの「MTA-64」を搭載することで、DiGiCo、Soundcraft、Studer、Harman仕様のMADI-TPとも接続できるので、あらゆる現場で必要なフォーマットに変換、ルーティング、スプリットが可能。また、「FlexLink」経由でオプション製品の「Flexiverter(近日発売予定)」を接続することによりシステムを拡張できる。
さらに、オプションの「SRC-64」を追加すれば、サンプルレート・コンバーターとしても機能し、中継やライブ録音など2つのマスター・クロックを同時に扱う際に必要な縁切りができる。
「MVR-64 multiverter」からの変更点および新機能は以下の通り。
- AES3がD-subで2系統(16ch)追加:Tascam/YAMAHAのピン配列をジャンパーで切り替え可能
- ADATが8系統(64ch)から4系統(32ch)に変更
- MADIオプティカル/コアキシャル端子×1系統ずつの構成から、MADI SFP×2系統およびMADIコアキシャル×1系統に変更され、最大3系統のMADIを使用可能:デフォルトでMADIオプティカル・マルチモードSFPを搭載し、オプションでAppsys SFP Module Multi Mode(オプティカル・マルチモード)、Appsys SFP Module Single Mode(オプティカル・シングルモード)、Ferrofish SFP Module Coaxialを追加可能
- リモート用のUSB端子がType-Cに変更
- MIDI端子がDIN端子から、Mini TRS MIDIアダプターを使用する端子へ変更
- 前面および背面に多色LEDを搭載(より正確な状態表示)
- Etherconは新型のNeutrik Haloコネクタを使用
- MADIおよびWordclock用のフルメタルBNCコネクタ:EMIおよび機械的安定性が向上
- ワード・クロックのソフトウェアによる終端切替可能
- ヘッドフォンのTHD+N(ノイズフロア)が改善