ジャーナルという言葉の意味を調べてみると、日記や日刊印刷物、新聞や雑誌などの定期刊行物とあります。標準装備のアプリに「連絡先」や「カレンダー」といった直球のネーミングを施すAppleのこと、iOS 17.2で登場した「ジャーナル」も同じ路線と考えられそうです。
実際、ジャーナルは日記帳的な役割を持ちます。文章を綴り、写真や動画を添えて日々の記録を残すことがその主な役割です。写真や動画はiPhoneで撮影したものを使えばOK、カード上へ自動的にレイアウトされるので、ワープロのようにデザインを考える必要はありません。日記という名前に縛られず、気になることを書き留めておく備忘録代わりにも活用できます。
自分なりの活用法が思いつかないのなら、おすすめの提案に任せるのもひとつの考えです。ジャーナルでは、画面下部に表示された「+」ボタンをタップして新規エントリーの作成を開始しますが、まっさらなエントリーではなく、AIの働きで選ばれた写真やビデオが「おすすめ」として選択されます。最近撮影した写真、最近訪れた場所など"日記ネタ"にちょうどいい旬のトピックがいくつか提案されるので、そもそも何を書けばいいのか悩むことはありません。
ほかのアプリを日記の素材にすることもできます。たとえば、ミュージックアプリで気に入った曲がある場合、共有シートからジャーナルを選択すれば、その曲名とサムネイル画像が追加された状態でエントリーが新規作成されます。曲名/サムネイル画像にはミュージックアプリへのリンクが張られるため、Apple Musicでたまたま見つけた曲の感想を書き留める用途にはちょうどよさそうです。
ほかにも、通知を設定して指定の曜日/時刻にジャーナルで何か書くことをリマインドするなど、書き続けるための機能が用意されています。継続は力なり、ちょっとしたことでも書き留める習慣を身に付けると、新しい発見があるかもしれませんよ?