iPhoneに標準装備の天気アプリは、iOS 17で大幅に機能強化されました。局所的かつ短時間の天気変化がわかることで人気を博した天気アプリ「Dark Sky Weather」の開発元・Dark Skyを買収した成果か、ほかの天気アプリにはない機能が追加されています。
「風速マップ」も、iOS 17で投入された新機能のひとつ。現在・未来の風が吹く方向と強さを地図に重ねて表示できるため、どの方角からどの程度の強さの風が吹くか一目瞭然、しかも24時間先まで見通せます。現在位置はもちろん、地図で表示可能なエリアであればどこでもわかるため、遠方へ出かける前の風速チェックに役立ちます。
釣り好きにとって風速マップはとても便利な機能です。出発前に釣り場付近の風速と風向きがわかるため、ボートを沖へ出せるのか、どのポイントが風裏(山や防波堤などで風が遮られる場所)になるのか、そもそも釣りができるレベルの風なのかを見定めることができます。Windy.comなど風の予測に役立つWEBサービスもあるものの、iPhone標準装備のアプリでこれだけの情報を入手できると重宝します。
風速マップを表示するには、トップ画面(都市の気象情報概要一覧が表示された画面)の左下にあるボタンをタップし、レイヤーを「風」に切り替えます。ドラッグやピンチイン/アウトの操作で目的のエリアを表示し、画面下に現れるスライダーを操作すれば、現在時刻から24時間先までの風速/風向きを確認できます。リストボタンをタップすれば、登録しているすべての都市の風速/風向きを一覧できるので、風がもっとも穏やかなところを釣行先に選ぶ、といった使いかたもできますよ。