KNVBカップ2回戦で敗退したアヤックス [写真]=Getty Images

 オランダ・エールディヴィジの名門アヤックスは、21日に行われたKNVBカップ(国内カップ戦)2回戦でヘラクレスに敗戦。アウェイまで応援に駆けつけたサポーターには、クラブからチケット代と交通費が返金されることになったようだ。23日、『ONE FOOTBALL』など複数メディアが報じている。

 1900年創設のアヤックスは、過去4度の欧州制覇に加え、リーグ優勝は最多36回、KNVBカップも最多20回を誇る名門クラブとして知られる。しかし、今季はスタートダッシュに失敗し、一時はリーグ最下位に沈むなど低迷。現在はリーグ5位まで浮上したが、依然としてリーグ首位のPSVとは勝ち点23差、日本代表FW上田綺世所属の2位フェイエノールトとも勝ち点13差が開く状況となっている。

 そんな苦しいシーズンを送るアヤックスは、21日に年内最後の公式戦となるKNVBカップ2回戦に臨んだ。対戦相手はリーグ4部(デルデ・ディヴィジ)所属でアマチュアクラブのUSVヘラクレスだったが、結果はまさかの2―3で敗戦。「オランダサッカー史上最大の衝撃」とも評される屈辱の2回戦敗退を喫した。

 敗戦から一夜明けた22日、アヤックスは試合会場の『スタディオン・ハルヘンワールト』まで訪れたサポーター325名全員にメールを送付。返金を行う旨を通知するとともに、「我々の失敗により、皆さんは間違いなくこの試合を苦痛に感じたはずです。我々もその痛みを共有しており、深く恥じています」と声明を送ったようだ。

 わずか5年前の2018-19シーズンには、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベスト4へ進出し、欧州を席巻していたアヤックス。当時のメンバーは全員クラブを去り、新たなサイクルを迎えているが、この苦境を乗り越えることができるのか。今後の動向に注目が集まる。