ダイキンが、10年に一度の低温や大雪の可能性が警戒される今冬に向けて、エアコンにおいて仕組みを理解しつつ賢く使用する方法を紹介している。
気象庁が12月14日に発表した1か月予報では、日本付近はクリスマスの手前頃まで、冬型の気圧配置が強まる時期があり、気温がかなり低く、日本海側の降雪量も多くなる模様。 また、同日気象庁は、 「低温と大雪に関する早期天候情報」を広範囲に発表。これは10年に1度程度しか起きないような著しい低温や大雪となる可能性がいつもより高まっているときに発表されるものなのだそう。
「冬の家庭における家電製品の中でエアコンは最も多くの電力消費割合を占めるほか、家計調査では、2人以上世帯で1月〜3月が最も電気代がかさむことも分かっており、節電のためには、消費電力の割合が大きいエアコンを上手に使うことが重要」と同社。
節電の基本は「空気の通り道をふさがないこと」
エアコンは、「室内機」と「室外機」がパイプ(配管)でつながっており、暖房時には屋外の熱を室内に移動させて部屋を暖かくする仕組みとなっている。
エアコンにおける節電の基本は、「空気の通り道をふさがないこと」。吸込口・吹出口がふさがる事がないように室外機まわりをスッキリさせるほか、フィルターにホコリが溜まらないように2週間に1回を目安に定期的な掃除を心がける事が推奨される。
圧縮機」にかかる負担を減らす
また、"エアコンの心臓"ともいえる「圧縮機」にかかる負担を減らすことも節電において重要とのこと。
圧縮機は空気中の熱を集めて運んで放出するのに必要な「冷媒」を循環させる役割を担っており、室外機に内蔵されている。負担を軽減させるには、スイッチのオン・オフを控えめにするほか、「風量自動」で効率的に運転を心がけることがポイントとなる。
暖房のムダを防ぐ環境づくり
そのほか、節電につながるエアコン暖房のムダを防ぐ環境づくりには、空気清浄機などの活用や風向きを下にして「部屋の温度ムラを抑える」、40%〜60%程度を目安に「湿度を高めにする」、カーテンで「熱を逃がさない」の3点があげられる。