レゾンデートルは12月16日、「セックスレスに関する実態調査」の結果を発表した。調査は10月23日~25日、20代~50代の既婚者男女4,000人(性年代均等割付)を対象にインターネットで行われた。
新婚夫婦の半数以上がセックスレス傾向
日本では恋愛結婚が約9割。つまり、お互い好き合って結婚した人が多いが、約7割もの夫婦がセックスレス傾向、約4割が完全なセックスレス状態にあるという(「夫婦のセックスレスに関する実態調査」より)。
では、結婚後、何年目くらいからセックスレスになるのかと尋ねたところ、「結婚3年未満」の新婚のうちから、すでに51.8%の人がセックスレス傾向にあることが明らかに。このうち21.9%は完全なセックスレスという、驚くべき結果に。
セックスレス傾向は、結婚年数が増えるに従い上昇し、特に完全なセックスレス状態の人の割合は、「3年未満」(21.9%)、「5年未満」(31.5%)、「10年未満」(43.2%)、「20年未満」(50.3%)、「30年未満」(60.9%)と、おおむね10%ずつ上昇していくという結果に。「調査前は、ある一定の結婚年数で急激に変化すると予想していたが、実際は徐々に増えていく形であることがわかった」と同調査。
セックスレスの要因は?
続いて、結婚年数ごとにセックスレスの要因を探った。まず、赤ちゃんや幼児がいる場合に、育児負担による疲労や、夫婦関係に変化が生じてセックスレスに陥りがちではと考え、結婚3・5・10年未満に絞って子どもの有無による違いを調べたところ、「結婚3年未満」の人では、回答者全体に対して「子どもあり」の人の方がセックスレス傾向の割合が高く、「乳幼児がいるとセックスレスになりやすくなる」と言えそうな結果に。ただし、「結婚5年・10年未満」の人では子どもの有無による差はほとんど見られず、子どもが幼いうちに一時的にレスに陥っても、その後にはあまり影響しないよう。
また、女性が働くこととセックスレスの関係について、「結婚3・5・10年未満」でアンケート回答者全体と、セックスレス傾向と回答した人に違いがないかを比較した。その結果、「ほぼ違いがない」ことが明らかに。女性が働いていても専業主婦であっても、セックスレスになるかならないかには影響しないことがわかった。
次に、新婚である「結婚3年未満」でセックスレス傾向の人の年齢を見てみると、驚くべきことに、「完全なセックスレス状態」では約6割(58.5%)が、「セックスレス傾向」では6割以上(66.4%)が20代であることが明らかに。つまり、結婚3年未満の新婚の人の半数以上がセックスレス傾向にあり、うち約6割が20代ということに。
「20代の草食化に加え、男性の性的欲求不満を解消する手段が多くあること、「セフレ」に象徴されるような性のコンビニ化などが関係しているのか、いずれにしても、日本における夫婦間のセックスレスの深刻さを表す数字と言える」と同調査。
セックスレスと地域の関係
最後に、主要な10都道府県別にセックスレスの状況を比べてみたところ、「完全な+ややセックスレス状態」の割合が最も高かったのは「東京都」で73.1%、次いで「福岡県(72.5%)、「愛知県」(72.1%)という結果に。また、「完全なレス」の割合では、1位「愛知県」(49.1%)、2位「東京都」(48.6%)、3位「福岡県」(46.4%)となった。大都市部でセックスレスの割合が高いよう。
大都市圏とそれ以外の地域の比較では、大都市圏が70.1%、大都市圏以外が65.6%となり、やはり、「都市部のほうがセックスレスの割合が高い」ことが示される結果となった。