マイナビが運営するアスリート向けキャリア支援サービス『マイナビアスリートキャリア』は12月18日、大学スポーツ協会と共同で実施した「運動部学生の就職に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は9月25日~10月24日、運動部学生2,499名を対象に、インターネットで実施した。
運動部学生は就職活動に有利だと思うか尋ねたところ、72.1%が「有利だと思う」と回答した。実際に有利だと思うことについて聞くと、「OB・OGに相談が出来る」(51.4%)が最も多く、「部活内で情報共有ができる」(46.7%)、「監督やコーチからの紹介がある」(31.3%)といった回答も上位にランクインした。
運動部が就職活動に不利だと思うことについて尋ねると、「シーズンと就職活動が被る」(45.3%)という回答が最も多かった。以下、「部活動以外に活動をしていない」(37.6%)、「説明会やイベントに参加できなかった」(23.9%)と続いている。
就活に関する情報収集先は、「学校のキャリアセンター」(46.7%)が最も多く、次いで「一般的な就職情報サイト」(36.0%)、「一般的な就職イベント」(24.6%)と続いた。「指導者(監督・コーチ)への人的ネットワーク」(19.8%)、「体育会系ナビなど、運動部学生向けの特設サイト」(17.4%)など、運動部学生ならではの情報収集も実施している。
部活動を通して得たスキルについて尋ねたところ、最も多い回答は「礼儀・挨拶」(82.5%)だった。「コミュニケーション能力」(70.2%)、「上下関係の理解」(66.5%)という回答も多い。
一方、就職活動を通して必要と感じた要素を聞くと、「主体性」「実行力」「課題発見力」が上位に並び、身に付けた強みと実際に必要と感じる要素で乖離があることがわかった。
デュアルキャリア(仕事と競技の両立)について尋ねると、53.1%が「知らない」と回答した。デュアルキャリアを「知っている」学生は前年より8.0pt増えて 47.0%となり、デュアルキャリアの認知度は向上している。