女優の橋本環奈が主演を務めるテレビ朝日のスペシャルドラマ『万博の太陽』が2024年3月に放送されることが決定した。

橋本環奈主演『万博の太陽』=テレビ朝日提供

■橋本環奈主演、大阪万博舞台にしたドラマ『万博の太陽』

1970(昭和45)年、アジアで初めて開催された日本万国博覧会(大阪万博 EXPO'70)。“人類の進歩と調和”をテーマに当時史上最多の76カ国(その他4国際機構、1政庁、6州、3都市、2企業)が参加し、入場者数は国民の6割に相当する約6422万人を記録。空前絶後の熱気を生み、日本の高度経済成長を象徴する国民的イベントとなった。今作は、その一大祭典を、「世界中の人たちとつながりたい!」という思いを胸に万博で働くことを夢見たヒロインの青春と、その家族の物語を心温まるタッチで描き上げるヒューマン・ホームドラマ。脚本は、『ドクターX~外科医・大門未知子~』『七人の秘書』(テレビ朝日)、『ハケンの品格』(日本テレビ)など大ヒットドラマを手がけ、2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の執筆も発表されている中園ミホ氏が、演出は『ドクターX~外科医・大門未知子~』『七人の秘書』など、中園氏とのタッグを組んだ経験のあるおなじみの田村直己氏が手掛ける。

■万博での仕事を夢見る女性たちにフォーカス

戦後復興を成し遂げ、高度経済成長期の真っ只中にあった昭和40年代。誰もが“より良い生活”を目指し邁進していたこの時代、主人公・朝野今日子は東京オリンピック(1964/昭和39年)の感動が忘れられず、“世界とつながる場所”への憧れを募らせ、大阪の親戚の家に居候しながら万博への思いをふくらませていく。居候先の家族に励まされたり、ぶつかりあったりしながら成長し、大阪万博では、会場全体の案内を担当するコンパニオンのほか、各パビリオンのコンパニオンや窓口乗務などを担った“エキスポフラワー”、警備隊の女性要員として汗を流した“エキスポシスター”など、さまざまな女性スタッフが活躍。今作では「LOOK UP!」の精神を携え、万博での仕事を夢見て活躍した名もなき女性の奮闘にもスポットライトを当てながら、昭和をエネルギッシュにドラマ化する。

橋本は、今作では、好奇心旺盛で猪突猛進だがその明るさで周囲をやさしく照らす“太陽”のような主人公・朝野今日子をひたむきに演じる。昭和ファッションに身を包む橋本のレトロキュートなスタイルも大きなみどころだ。

■橋本環奈(朝野今日子 役)コメント

――本作のみどころを教えてください。

いちばんのみどころは、万博に憧れて“世界中の人々と交流してみたい”と思っている前向きな女の子が、自分の夢に向かってひたむきに走って行くところですね。爽快感もあり、とてもキラキラした作品だと思います。

――撮影を楽しみにしているシーンや注目してほしいポイントは?

今日子が居候することになった万田家の家族とのシーンです。万博を夢見る今日子にとって、万博会場のある大阪で暮らすことはもちろん、自分の夢に向かって奮闘したり、家族団らんがあったり、人生のターニングポイントともいうべき出来事が万田家でたくさん起きるので、そのシーンはいろいろと楽しみです。温かい空気感みたいなものもたっぷり詰まっていると思います。

また、素晴らしく豪華な俳優さんが多数出演されているので、どなたが登場するかも注目ポイントです。ものスゴイ方々を一日だけお呼びして撮影するなんて、本当に贅沢なことをさせていただいています。

――ご自身から見て今日子はどんな女の子だと思いますか?

私が演じる今日子はとてもかわいらしく、亡きお父さんに似て、真っすぐで猪突猛進な性格です。でも、元気な女の子でありながらも“不思議ちゃん”のようにはしたくないなと思っているんです。物語の冒頭に「ガガーリンが死んじゃったの……」というセリフがあるのですが、インパクトがあるそのシーンでは、ちょっと変わった子に見せたかったんです。でも、“手に負えないほど変わっている子”にはしたくなかった……。真っすぐで好奇心旺盛で熱意を持って進む女の子でありつつ、ちょっと変わっている部分を持つという、表現のバランスはたくさん考えて演じています。

――レトロなファッションも登場しますが、衣装はいかがですか?

衣装合わせのとき、いろいろなパターンを着させていただいたのですが、その時代を生きていなかったにもかかわらず、“知っている昔の日本”という感じがしました。ミニスカートが流行っていたり、髪型もくるくる巻いていたり、一周まわってレトロでかわいらしい洋服も多いので、ファッションも見ていて楽しいんじゃないかなと思います。コンパニオンの制服も、スタッフのみなさんが資料を見て再現してくださっているのですが、こんなにかわいらしいお洋服を着ていたなんて、コンパニオンって本当に女の子たちの憧れのお仕事だったんだろうなと改めて認識させてくれました。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

“こういう時代もあったな”と懐かしむ方もいれば、私と同世代やそれよりも下の世代のみなさんは“こういう日本の姿もあったんだ!”と歴史的感覚で見られる作品でもあります。何より、見れば必ず前向きになれる作品だと思います。ぜひ、3月の放送を楽しみにしていてください!

■内山聖子(テレビ朝日エグゼクティブプロデューサー) コメント

戦争をしていた日本が復興して、世界と手をつなごうとした象徴が、1970年の万博です。女性にとっていい結婚をするのが花道とされていた時代に、その常識をひっくり返すエネルギーを持った女子とその家族の物語。今の日本に笑いと涙と感動をお届けします!

【編集部MEMO】橋本環奈
1999年2月3日生まれ、福岡県出身。主な出演作に映画『セーラー服と機関銃-卒業-』(16年)、『銀魂』シリーズ(17年〜18年)、『十二人の死にたい子どもたち』『キングダム』『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(19年)、『シグナル 100』『小説の神様 君としか描けない物語』(20年)、『バイオレンスアクション』『カラダ探し』(22年)、ドラマ『警視庁いきもの係』(17年)、『FINAL CUT』『今日から俺は!!』(18年)、『1ページの恋』(19年)、『インフルエンス』(21年) 、舞台『千と千尋の神隠し』(22年、24年に再演予定)など。2023年は、映画『湯道』『ネメシス 黄金螺旋の謎』『春に散る』『禁じられた遊び』『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』、ドラマ『王様に捧ぐ薬指』『トクメイ!警視庁特別会計係』に出演。昨年に続く『NHK紅白歌合戦』の司会、2024年後期放送予定の『連続テレビ小説 おむすび』で主演を務めることが決定している。