食卓に並んだ家族用の食事、冷蔵庫や戸棚にストックしていた食べ物、飲み会の大皿料理などを、1人で食べ尽くしてしまう「食い尽くし系」が、SNSを中心に各所で話題となっています。そこで今回はマイナビニュース会員300名を対象に、「食い尽くし系」についてアンケート調査。身近な‟食い尽くし系”の実態をご紹介します。
「食い尽くし系」を知っていますか? 5割以上が「知っている」
まずは300名に「自分のもの以外の食べ物にまで手を付けてしまう「食い尽くし系」を知っていますか?」と聞いたところ、51%が「はい」と回答。巷の認知率は5割程度でした。
続いて「はい」と回答した153名に、「あなたの身近に『食い尽くし系』の人はいたり、『食い尽くし系』についての話を聞いたことがありますか? または、あなた自身が『食い尽くし系』だと思いますか?」と聞いてみると、「身近にいる/話を聞いたことがある」が7割。そして「自分がそうだ」という人が6.5%という結果に。
身近にいる「食い尽くし系」の人たちの実態
こうした「食い尽くし系」の実態をさらに探るべく、被害エピソードや食い尽くされないための対策など、回答者のコメントをご紹介します。
「飲み会で自分のゾーンのポテトフライを食べ尽くして隣のゾーンの皿まで手をつけてる者が居た。みんな食べたいのに」(男性/36歳)
特に多かったのは、大人数で手をつける前提の大皿料理でのエピソード。「1人何個まで」というルールも特になく、自由に手をつけるスタイルは、食べ尽くされるリスクが高いですよね。
「子どもたちの分まで考えて作ったのに全て食べられてしまい、ショックと同時に常識がないのかなとも思いました」(女性/37歳)
自宅で家族で食べるために用意した料理を全て食べられてしまうというエピソードも。子どもの分まで手を出されると、親としての不信感にも繋がりますね。
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「食べることが大好きな友人を自宅に招いたら、冷蔵庫にストックしておいた食品をほとんど食べてしまった」 (女性/49歳)
ストック用の食材を食べ尽くされたというエピソードも。どういう経緯で食べ尽くされたのかまでは分かりませんが、いずれにしても痛かったはず……。
「ファミレスで人の料理が届くとその料理まで頂戴頂戴といって食べてくる」 (男性/40歳)
その人が食べるために頼んだ料理まで手を出すケースも。「一口ちょうだい」をされる話はよく聞きますが、一口ばかりか食い尽くされたらたまったものではありません。
食い尽くされないために工夫していること
それでは、食い尽くされないために、みなさんはどんな対策をしているのでしょうか?
「料理がきたらすぐに、大皿からそれぞれの小皿に取り分けるようにしている」 (男性/46歳)
あらかじめ小皿にとりわけて、領域を決めておくという方法。どこまで食べて良いかの線引きがないゆえについ食べ過ぎてしまう、という人には効果がありそうです。
「自分が必要な分はキープするか、あるいは負けないくらいのスピードで食べるしかない」 (男性/48歳)
自分が食べたい分を速やかに確保しておくという方法ですね。自分の分にまで手を出されそうな場合には、そうなる前に食べ切る必要が出てきます。
「できるだけ食材を余らないように作る」 (男性/49歳)
テーブルに並んだ料理に限らず、ストックに手をつけてしまうタイプには、「余らないように作る」「買い置きしない」という手段が必要になってきます。
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「食い尽くし系」に対して言いたいこと
「食べるつもりならば、最低でもまず一声かけるべき」 (男性/43歳)
後で食べるつもりだったのに勝手に全て食べられたという不満は多いため、食べ尽くす前に確認は欲しいところ。「食べていいよ」と言われた上で食べ尽くす分には、印象も変わってきます。
「ワリカンは割に合わない。多めに払ってよ」(女性/35歳)
食べている量に明らかに差がありながら、ワリカンは不服と考える人も多いでしょう。また、自分しか食べてない物の料金は個別で負担してほしいという声も。
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「みんなで食べる楽しさを思い知ってほしい」(女性/41歳)
「食い尽くし系」は、自分の食欲さえ満たせれれば周りの事はお構いなし、という身勝手な印象を持たれます。みんなでの食事は食べる事だけが楽しみではないという事を理解してほしいという声もありました。
「食い尽くし系」の言い分は、「もったいないから」
最後に、自身が「食べ尽くし系」であるという自覚がある人からも、話を聞いてみました。
「もったいないから、と良かれと思って他の人の食べ残しも食べてしまっている」 (女性/43歳)
「食べてもまた買えばいいと思ってしまう」(男性/45歳)
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食べ尽くしてしまう理由として多かったのは「もったいないから」。これは食べ残された物に限られる言い分ですが、後で食べるつもりだったのに食べられたというケースもあるため、やはり食べて良いかの一言があった方が無難かもしれませんね。
また、ストック分を食べ尽くす人からは、「食べてなくなった分はまた買い直せばよい」という声もありました。
まとめ
9割以上が認知している「食い尽くし系」。飲み会での大皿料理や家庭での食事、家に置いてあるストックなど、様々な状況でのエピソードが挙がりました。「図々しい」「マナー違反」などと感じても指摘しづらく、それもストレスの原因になっている事も伺えます。気持ち良く食事を楽しむために、状況に応じての対策が必要となりそうですね。
【漫画】食い尽くす人たちFile
No.001:夫が食い尽くし系
No.002:友人が食い尽くし系
No.003:彼が食い尽くし系
No.004:同僚が食い尽くし系
No.005:飲み会の食い尽くし系
調査時期: 2023年10月4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート