積水ハウス 住生活研究所は12月15日、「年末年始に関する調査」に関する調査結果を発表した。同調査は10月27日~30日、全国の20~60代の既婚男女500人を対象に実施した。
年末年始「自宅で過ごす」が最多
今年の年末年始の過ごし方について聞くと、最も多い回答は「自宅で過ごす」(56.8%)で、「自分の実家または義理の実家に帰省」(33.8%)が続いた。年代別で見ると、若い世代ほど自宅で過ごす人は少ない傾向にある。20代では「自宅で過ごす」は39.0%、「自分/義理の実家に帰省」が44.0%と、帰省先で過ごす人が自宅で過ごす人を上回った。30代は「自分/義理の実家に帰省」が57.0%と、帰省する人が最も多い年代だった。
帰省の滞在時間は、半数ほどが日帰りで、残りの半数ほどは宿泊をしている。日帰りの割合は夫側と妻側の実家で差が見られ、夫側では52.0%だが、妻側は9.1ポイント低い42.9%だった。宿泊の日数も、妻側の実家のほうが長めの傾向がある。
帰省の楽しみ・悩みは?
年末年始の自分の実家への帰省で楽しみなことは、「みんなで食事をすること」(52.3%)が最も多く、「おせちやお正月料理を食べられること」(34.4%)、「親の手料理が食べられること」(30.3%)と、食に関する項目が上位を占めた。
帰省における悩み事は、自分の実家、義理の実家ともに、「食べ過ぎること」「距離が遠いこと」「出費がかさむこと」などが上位に挙がった。義理の実家では、4割近い人が「気を遣うこと」と回答している。とくに女性では48.2%と半数が「気を遣うこと」答えた。「プライバシーが限られること」や「居場所がないこと」も、自分の実家と比べて多くの人が挙げている。
年末年始に自宅で行うことを聞いたところ、1位は「年越しそばを食べる」(62.4%)、2位は「年末年始のテレビ番組を見る」(62.0%)、3位は「初詣に行く」(46.8%)、4位は「おせちを食べる」(42.0%)だった。
おせちの準備について聞くと、自宅でおせちを食べる人のうち、すべて家庭で作る人は1割以下だった。最も多かったのは「家庭で作るものと買うものがある」(55.7%)で、「すべて買う」も約3割を占めている。