市場調査会社・矢野経済研究所は、国内の「オタク」に関する消費者アンケート調査の結果を発表した。それによると、「アイドル」オタクは、ほかのオタクと比べて、時間もお金もをかける傾向が強いことが明らかとなったという。しかしネットでは、この結果に「年間5万は一般人」「月額の間違いだろw」などと反論が盛り上がっている。

  • 「オタ活週10時間、年間消費5万円」最も熱量のあるオタクは「アイドルオタク」と判明もネットは「年間5万は一般人」

    「アイドル」オタクは、ほかのオタクと比べて、時間もお金もをかける傾向が強い。25.3%が「1週間のオタ活時間10時間以上、かつ年間消費金額50,000円以上」と回答

本調査では、日本国内在住の15歳から69歳までの男女10,000名を対象として、今年7月にアンケート調査をおこない、分野別(30分野)の「オタク」層の属性や、活動状況などを分析している。なお、本調査におけるオタクは、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されていると回答した人と定義されている。

調査の結果、対象となった30のオタク分野のうち、最も人数が多かったのは「漫画」オタクで、約674万人だった。次いで、「アニメ」オタクが約657万人、「アイドル」オタクが約429万人、「家庭用・コンシューマーゲーム」オタクが約318万人、「スマートフォンゲーム」オタクが約288万人という結果になった。

また、年間の消費金額については、「PC組み立て/電子工作」オタクが最も高額で、105,652円となった。次いで、「アイドル」オタクが81,085円、「メイド・コスプレ関連サービス」オタクが63,533円、「ディスニー関連」オタクが61,541円、「ラジコン」オタクが45,400円と続いた。ちなみに、オタクを自認する分野に対する年間消費金額は、10,000円から50,000円未満と回答した人が最も多く、30分野全体での一人当たりの年間平均消費金額は44,154円だったそうだ。

さらに、1週間における活動に費やす時間(オタ活時間)について、最も長かったのは、「VTuber」オタクで15.7時間。次いで、「PCゲーム」オタクが13.3時間、「スマートフォンゲーム」オタクが11.9時間、「家庭用・コンシューマーゲーム」オタクが11.7時間、「アイドル」オタクが10.8時間となった。

同社はこの結果を踏まえて、オタ活時間と、年間消費金額との関係性を分析。すると、30分野の中で時間もお金も掛ける人が最も多い分野は「アイドル」だったという。「アイドル」オタクの25.3%が、「1週間のオタ活時間10時間以上、かつ年間消費金額50,000円以上」と回答したそうだ。

アイドルオタクは約8割が女性で、年代別にみると10~30代が全体の約7割強を占めた。職業別では「学生」が全体の約25%と最も多く、同社は「比較的オタク活動(オタ活)に時間を割ける人が多い」と推察している。また、年間で10万円以上費やすと回答した人は約3割弱と高い一方で、平均世帯年収はオタク分野(30分野)全体の平均世帯年収と大きな差はなく、「可処分所得のうちオタク活動に費やす金額が多い傾向が見られる」と分析した。

ネット上では「年間5万は一般人」「遠征するだけで超えるけど()」「月額の間違いだろw」「年間5万???去年はホロライブで70万近く使ったが?」「一回遠征しただけで年間5万なんか一瞬で溶けるだろ」などの声が寄せられた。