JR東日本は、ダイヤ改正を2024年3月16日に実施し、特急「成田エクスプレス」の輸送体系・料金体系を変更すると発表した。千葉駅と佐倉駅に停車する列車を増やす一方、早朝・深夜の時間帯に実施している中央線への直通運転は取りやめとなる。

  • 特急「成田エクスプレス」の車両E259系。旧デザインの編成は徐々に数を減らしている

特急「成田エクスプレス」は東京~成田空港間で27往復(上下計54本)を運転。東京駅から先は新宿駅・大船駅など各方面へ運転される。東京駅、空港第2ビル駅、成田空港駅に全列車停車するほか、途中の千葉駅、四街道駅、佐倉駅、成田駅に停車する列車もあり、現在、千葉駅に下り16本・上り13本が停車。夕夜間の下り4本と朝の上り3本が四街道駅・成田駅に停車し、うち下り2本・上り2本は佐倉駅にも停車している。

来年3月のダイヤ改正で、朝の下り2本が千葉駅に新規停車。6~8時台にかけて、下り「成田エクスプレス1・3・5・7号」の4本連続で千葉駅に停車する。佐倉駅にも夕夜間の下り2本と朝の上り1本が新規停車。ダイヤ改正後、夕夜間の下り「成田エクスプレス47・49・51・53号」、朝の上り「成田エクスプレス2・4・6号」は東京~成田空港間で途中の千葉駅、四街道駅、佐倉駅、成田駅、空港第2ビル駅に停車する列車となる。

現在、早朝の「成田エクスプレス3・7号」、深夜の「成田エクスプレス50・52号」は新宿駅から中央線に直通し、途中の吉祥寺駅、三鷹駅、国分寺駅、立川駅に停車して八王子駅まで運転されている。来年3月のダイヤ改正で、上下各2本ともに八王子駅発着から新宿駅発着に変更され、中央線への直通運転が取りやめに。吉祥寺駅、三鷹駅、国分寺駅に停車する特急列車もなくなる。

朝の時間帯には、東京駅を7時15分に発車する現行の「成田エクスプレス5号」(大船・新宿発成田空港行)を運転取りやめとする一方、ダイヤ改正後に東京駅9時30分発の列車(新宿発成田空港行)を新設し、「成田エクスプレス13号」として運転。7~19時にかけて、約30分間隔で下り「成田エクスプレス」が東京駅を発車する運行体系とする。

あわせて「成田エクスプレス」の特急料金・グリーン料金も変更。利用区間に空港第2ビル駅と成田空港駅を含まない場合、「しおさい」など他の特急列車と同じ料金とする(空港第2ビル駅、成田空港駅を含む場合は料金の変更なし)。シーズン別の特急料金は廃止され、通年同額に。グリーン料金は営業キロ200kmまでの区間で一律だったが、ダイヤ改正後は「しおさい」など他の特急列車と同じく営業キロに応じた料金に変更する。