女優の佐々木希が、俳優の福士蒼汰が主演を務めるABCテレビ・テレビ朝日系新ドラマ『アイのない恋人たち』(2024年1月21日スタート 毎週日曜22:00~)に出演することが17日に明らかになった。

佐々木希 (C)ABCテレビ

■福士蒼汰主演『アイのない恋人たち』

『魔女の条件』『GTO』『女王の教室』『家政婦のミタ』『同期のサクラ』などを手掛けた遊川和彦氏のオリジナル作品である今作は、2024年の東京に生きるアラサー男女7人が、それぞれにワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも出会い、触れ合い、愛し合おうとする物語。恋愛と距離を置き、恋人のいない7人だが、求めているのは「人とのつながり」、言い換えれば「愛」で……。登場人物が人を愛することで生まれ変わり、新しいステージへ進んでいくラブストーリーを描く。これまで、バイトをしながらもテレビの世界で成功することを信じている33歳の売れない脚本家、久米真和(くめまさかず)を福士が、会社を辞め、ブックカフェを経営する今村絵里加(いまむらえりか)を岡崎紗絵が、一流食品会社の企画開発部に勤務する淵上多聞(ふちがみたもん)を本郷奏多が、多聞と同じ食品会社に勤める後輩社員・冨田栞(とみたしおり)を成海璃子が、見る目のない警察官の郷雄馬(ごうゆうま)を前田公輝が、区役所の戸籍課に勤める近藤奈美(こんどうなみ)役を深川麻衣が演じることが発表されている。

■佐々木希、メイン7人の中で唯一結婚・離婚歴のある稲葉愛役に

佐々木が今作で演じるのは、主演の福士演じる真和の高校の同級生で、初恋相手でもある稲葉愛(いなばあい)。高校時代は学校のマドンナ的存在で、音楽の才能を活かしピアニストを目指していた愛だが、15年後の今、彼女に当時の輝きはなく、レンタル彼女やクラブのホステスをしながら、一過性の恋と酒に溺れる日々を送っている。登場する男女7人の中では唯一、結婚そして離婚歴のある愛。何かを内に秘めつつ、一見、陽気で軽薄な言動を見せる愛が、真和との偶然の再会をきっかけに、彼らを翻弄しながら自身も変化を遂げていく。陰と陽、虚と実、多面性を備えた複雑な役どころで、物語の重要な鍵を握る愛に挑む、佐々木の演技に注目だ。

佐々木は17日放送のABCテレビ・テレビ朝日系バラエティ番組『ポツンと一軒家』3時間スペシャル(19:00~)にゲスト出演。ドラマ本編映像も初公開される。

また、このたびアラサー男女7人の不器用で不格好な様子を“パズルのピース”で表現するメインビジュアルが公開された。

■佐々木希 コメント

――今作の出演が決まった際の感想は?

台本を読ませていただき、人間味のあふれる男女7人の群像劇がとても面白く、その中の1人「愛」という素敵な役を頂けたことがうれしかったです。久しぶりのお芝居の現場で緊張もありましたが、早く撮影現場に入りたいという気持ちが強かったです。スタッフの皆様や共演者の方々とみんなで作品を作っていけることを、今から楽しみにしています。

――演じられる愛について、どういったところを意識して演じたいですか。

過去の苦労や失敗で、どう生きていけばいいのか葛藤する孤独な姿と、心の闇を隠すために人一倍明るく振る舞う姿を丁寧に演じ、その時、一瞬一瞬の感情を大切にしたいと思います。

――『アイのない恋人たち』というタイトルですが、ご自身で「○○にはアイがあるなあ!」と感じることはありますか?

自分で感じること……なんでしょうかね(笑)。普通のことですが、子供へのアイは無償です。喧嘩もしますが、寝ている所を見ていると、あと何年こうしていられるのだろうと寂しさも込み上げてきます。早すぎますが(笑)。あとはナチュラルワインに対してもアイがあります。時間が出来たらワイナリー巡りがしたいです!

――演じられる愛は、高校時代マドンナ的存在でしたが、学生時代に憧れていた存在は?

浜崎あゆみさんや安室奈美恵さんです! お二人は私の青春です。

――視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

男女7人それぞれが、孤独を抱え、もがきながらもアイに支えられて前に進む姿を、是非見届けていただけたらと思います。きっと7人の言葉や行動に共感していただけると思います。

【編集部MEMO】第1話あらすじ
久米真和(福士蒼汰)は、33歳独身の売れない脚本家。高校時代から一貫して、「一人でも多くの人が、生きる勇気が出るような脚本」を目指し執筆を続けているが、数年前に獲った新人賞を最後に、鳴かず飛ばずのくすぶった生活を送っている。ある日、真和は高校の同級生、淵上多聞(本郷奏多)と郷雄馬(前田公輝)と、15年ぶりの再会を果たす。多聞は一流企業のサラリーマン、雄馬は生活の安定した公務員職に就いていたが、三人そろって独身かつ彼女なし。真和は愛、多聞はI(自分)、雄馬はeye(見る目)のないアラサーになっていた。そんな現状に嘆くのは雄馬のみ。まともな恋愛経験のない多聞はこの先のビジョンを持たず、「愛」のない真和に至っては、後腐れない関係でいられる相手をマッチングアプリで見つけては、三回会ったら連絡を断つと決め、出会いと別れを繰り返している有様だ。一方、脱サラしブックカフェを経営する今村絵里加(岡崎紗絵)は、31歳になる今日まで男性経験ゼロ。店のローンを抱え、引きこもり気味の兄、それを甘やかし続ける母、見て見ぬ振りの父に囲まれた生活の中、恋愛も結婚も自分には縁のないものと諦めている。ところが、店にやってくる同年代の女性客、冨田栞(成海璃子)から合コンに誘われたり、近藤奈美(深川麻衣)の積極的な婚活姿勢に触れたりするうちに、心境が変化。ほんのお試しのつもりでマッチングアプリに登録してみると、意外にも即、気の合う相手が見つかる。恐る恐るながら、イケメンなプロフィール写真にほだされ初デートに向かうと、そこには真和が。