JR西日本は、ダイヤ改正を2024年3月16日に実施し、特急「しらさぎ」のうち早朝・深夜に運転されている1往復(早朝の上り1本、深夜の下り1本)を見直すと発表した。これに代わる臨時の快速列車を運転し、早朝・深夜の利便性を確保する。

  • 特急「しらさぎ」は北陸新幹線金沢~敦賀間開業にともない、3月16日以降は名古屋・米原~敦賀間の運転に

現行の特急「しらさぎ」は名古屋・米原~金沢間を結ぶ列車だが、3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀間開業にともない、運転区間を名古屋・米原~敦賀間に短縮。早朝の上り「しらさぎ52号」(金沢駅5時10分発・米原駅7時8分着)、深夜の下り「しらさぎ65号」(米原駅22時48分発・金沢駅0時40分着)は北陸新幹線と接続できないことから運転を終了し、ダイヤ改正後は15往復(名古屋~敦賀間8往復、米原~敦賀間7往復)の運転を予定している。

一方、運転終了となる現行の「しらさぎ52・65号」は、米原駅で東海道新幹線と接続する役割も担っていたことから、これに代わる臨時の快速列車を米原~敦賀間で設定し、利便性を確保することとした。所要時間が2~4分伸びるものの、現行の「しらさぎ52・65号」とほぼ同時刻に設定され、早朝の上り臨時快速は敦賀駅6時31分発・米原駅7時8分着、夜間の下り臨時快速は米原駅22時48分発・敦賀駅23時20分着で運転する。いずれも米原~敦賀間の途中駅には停車しない。

なお、北陸新幹線金沢~敦賀間開業後、福井県内の並行在来線(現在の北陸本線敦賀~大聖寺間)を引き継ぐハピラインふくいも、現行の下り「しらさぎ65号」廃止に伴う代替列車(下り臨時快速)との接続列車として、敦賀発福井行の快速列車を1本運転すると発表している。