23日に放送されるテレビ朝日系アニメ『クレヨンしんちゃん』には、「おひさしブリブリProject」でファン投票1位に選ばれた熱繰椎造が17年ぶりに登場する。
■熱繰椎造、久しぶりに見たいキャラ第1位に
放送30年を超える長い歴史の中で、多数の個性的なキャラクターが登場してきた『クレヨンしんちゃん』。しかし、大きなインパクトを残したものの、久しく番組内で見かけない面々も。そんなメンバーにスポットを当てた企画が「おひさしブリブリProject(ブリプロ)。2021年1月以降の放送に出演していないキャラを対象に、今春ファンが一番会いたいキャラクターを投票し、熱繰椎造(あつくる・しいぞう)が第1位に選ばれた。彼はふたば幼稚園にやってきた幼稚園教諭志望の22歳で、その名の通り、とにかく熱いことが大好きな熱血漢。その熱さで園児たちを引かせてしまうが、やがて熱繰椎造は、苦手だったウサギをしんのすけとの猛特訓で克服したり、徐々に心を通わせていっただった。
惜しくも2位となったのは、「自分流剣道場」の館長で、しんのすけの剣道の師匠・武蔵野剣太。ほかに、俳優志望のまたずれ荘の住人・役津栗 優が3位、野原家の隣のおばさんの甥っ子で日本とアメリカのハーフであるロベルト・マクガイヤーが4位、野原一家やご近所さんが行きつけの居酒屋「やきとりデスペラート」のマスターであるマスター・ヨダが5位にランクインした。23日には、投票で選ばれたキャラクターが活躍する「おひさしブリブリProject『年末アツアツSP』」として、「ゼッタイに拾いたい石だゾ」、「発電父ちゃんだゾ」、「あっちこっちであつくるしいゾ」の3本を放送する。
■熱繰椎造の声は故・田中一成さんから檜山修之へ
ファンの声に応えて17年ぶりに再登場を果たす熱繰椎造に声を当てるのは、声優・檜山修之。『ゴールデンカムイ』の上エ地圭二役や『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の蜂須賀役、『名探偵コナン』の京極真役ほか、数々の話題作で個性を発揮する人気声優だ。今回、もともと椎造の声優だった故・田中一成さんからバトンを引き継ぐ形となるが、「一成さんをあまり意識せず、あくまでも檜山流でやらせてもらいました。視聴者の方々に受け入れてもらえればうれしいですね」と意気込む。また、アフレコ現場でのエピソードについて「名前の通りの熱くるしいキャラなので、熱くるしく演じているとレギュラー陣から熱くるしいと苦情をうけました(特にひろし役の森川さん)。ひどいレギュラー陣です(笑)」と笑顔で明かし、和やかなムードの中でアフレコが行われた様子をアピールした。
■檜山修之(熱繰椎造役)コメント
田中一成さんの後を受けて今回演じましたが、一成さんをあまり意識せず、あくまでも檜山流でやらせてもらいました。視聴者の方々に受け入れてもらえればうれしいですね。熱繰椎造は名前の通りの熱くるしいキャラなので、熱くるしく演じているとレギュラー陣から熱くるしいと苦情をうけました(特にひろし役の森川さん)。ひどいレギュラー陣です(笑)。
良くも悪くも自分自身に一直線のキャラは好感を持ちますし、演じていて楽しいです。しかし、疲れました……(笑)。
【編集部MEMO】23日放送「おひさしブリブリProject『年末アツアツSP』」
「ゼッタイに拾いたい石だゾ」…工事現場で欲しい石を見つけたボーちゃん。しんのすけたちが何とか取ろうとするも、現場の親方に怒られてしまう。それでも諦めきれないボーちゃんは、親方の下で働く青年に直談判。しかし、石は地中深くに埋まってしまう。なんとその際、青年のポケットにあった彼女へ送る結婚指輪も一緒に埋まって!?「発電父ちゃんだゾ」…家に自転車型の発電機を持ち帰ったひろし。電気代が浮くしダイエットにもなると説得され、みさえも発電機を漕ぐが、なかなか充電は貯まらず。やがて、充電器をテレビに繋げて観るも、ドラマの良い場面で画面がプツリと切れる。「あっちこっちであつくるしいゾ」…しんのすけとみさえ、ひまわりがパン屋に立ち寄ると、店内は熱気でムワッとしている。なんと、熱繰椎造が窯の前で熱くるしくパンを焼いていたのだ。社会経験を積むために、色々な職種でバイトをしているというが、火力が強すぎて!? 一方、後輩とサウナを訪れたひろしだが、そこでも熱波師として働く熱繰椎造の姿が。椎造はサウナをどんどん熱くしていく。