ライオンは12月13日、知らなきゃ良かった トイレの秘密シリーズ 第9弾として、「トイレのフタ」に関する調査結果を発表した。同調査は8月、450人を対象にインターネットで実施された。
トイレを流すとき、フタは閉めてから流す? 開けたまま流す?
自宅のトイレを使用後に水を流す際、フタを閉めてから流すか、開けたまま流すかを調査したところ、「閉めて流す」が56.2%、「開けたまま」が43.8%だった。全体の10.2%は、コロナ禍前はフタを開けたまま流していたが、コロナ禍をきっかけに「閉めて流す」ようになったと回答している。フタを「閉めて流す」理由は、「飛び散るのが嫌だから」などの衛生面が多く挙げられた。
フタを閉めて流すと裏側に飛び散りが
フタを閉めて流せば、床など便器の外への水の飛び散りは防げると思われるが、フタの裏側への飛び散りを心配する人も少なくない。そこで、フタの裏側への飛び散りについて実験を行った。その結果、「フタを閉めて流す」と、1回の水洗でフタの裏側に平均約90滴の飛び散りが発生することがわかった。家族4人が5回ずつトイレを利用したとすると、1日で約1,800 滴にもなる。飛び散りを防ぐためにフタを閉めて流しても、飛び散り自体がなくなるわけではないことが明らかになった。
次に、飛び散ることによるリスクを把握するため、菌の汚染実態を調査した。その結果、飛び散りが起こったフタの裏側からは菌が検出され、飛び散りが菌汚染の原因になることが確認された。菌が尿を分解すると悪臭を発することは古くから知られており、こういった飛び散りを掃除せず放置するとニオイの発生にもつながることが考えられる。
トイレで汚れが気になる場所を聞くと、約60%が「便座の裏」と答えた。最も気になる場所としても約30%の人が挙げている。一方、フタに関しては、気になる汚れとしては「フタの裏側」は約40%、「フタの表側」は約30%であるものの、最も気になる汚れとしてはいずれも数パーセントにとどまった。気にはなっているものの汚れている場所とは強く意識されていないことがわかった。
ライオン リビングケアマイスターの吉井和美さんは、「フタの裏が汚れやすい所であると知っておき、普段のふき掃除の時に、忘れずに掃除することを心がけましょう」とアドバイスしている。