JR西日本は15日、ダイヤ改正を2024年3月16日に実施すると発表し、北陸新幹線金沢~敦賀間開業後に運転される「つるぎ」の時刻表を公開した。おもに富山・金沢~敦賀間で運転され、金沢~敦賀間で途中の福井駅のみ停車する速達タイプの列車も設定される。

  • 北陸新幹線金沢~敦賀間の開業後、敦賀駅で特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する「つるぎ」が25往復運転される

現行の「つるぎ」は富山~金沢間でシャトルタイプの列車として運転され、12号車「グランクラス」を含む一部の号車は利用できなかった。金沢~敦賀間の延伸開業後、敦賀駅で特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する「つるぎ」が25往復設定され、下りは「つるぎ1~49号」、上りは「つるぎ2~50号」として運転。日中の一部時間帯は毎時1本(60分間隔)、朝および夕夜間はおおむね30分前後の間隔で運転される。

金沢~敦賀間で途中の福井駅のみ停車する速達タイプの「つるぎ」は9往復。下りは6~9時台と14~19時台、上りは8~12時台と17~20時台において、速達タイプの「つるぎ」と各駅停車タイプの「つるぎ」が交互に運転される。JR西日本によれば、各駅停車タイプで近畿・中京方面と北陸エリアの乗車機会を確保しつつ、速達タイプの設定により速達性を高めるとのこと。北陸新幹線金沢~敦賀間の開業後、大阪駅から金沢駅まで最速2時間9分、富山駅まで最速2時間35分で結ばれる。

その他、夜間に下り2本(富山発敦賀行1本、富山発金沢行1本)、朝に上り3本(金沢発富山行1本、敦賀発富山行1本、敦賀発金沢行1本)を設定。下りは「つるぎ61・63号」、上りは「つるぎ60・62・64号」とし、特急列車に接続する「つるぎ」と号数を区別した。夜間の下り「つるぎ61・63号」は富山駅などで首都圏からの「かがやき」と接続する。

なお、金沢~敦賀間開業後の「つるぎ」はすべての号車を利用できるが、指定席と自由席の設定号車を変更する予定。敦賀駅で特急列車と接続する「つるぎ」は1・2号車を普通車自由席、3~10号車を普通車指定席とし、その他の「つるぎ」は1~4号車を普通車自由席、5~10号車を普通車指定席とする。「つるぎ」に「TRAIN DESK」は設定しない。12号車「グランクラス」も利用可能だが、飲食・軽食の提供、アテンダントによる車内サービスは行わない。