今回は、許したくなる謝り方を紹介します。相手を怒らせてしまったとき、「相手にどのように謝ったら許してもらえるかな?」と不安になってしまいますよね。ビジネスシーンでの謝り方に加えて、友人や恋人にLINEで謝るときに使える例文も紹介しているので、参考にしてみてください。
許したくなる謝り方をするには? 意識したいポイント
まずは、相手が許したくなる謝り方をするためのポイントを紹介します。ビジネスシーン・プライベートどちらでも共通することなので、覚えておきましょう。
できる限り早く謝る
相手を怒らせてしまったり失礼なことをしてしまったりした際は、時間を空けずにできる限り早く謝るようにしましょう。
同じ内容でも、その日中に謝るのと3日後に謝るのでは、その日中に謝ったほうが印象がいいに決まっています。
謝るときはできる限り当日中を意識してくださいね。ただし、相手が忙しい時間帯は迷惑をかけてしまうので、時間帯も配慮しましょう。
謝罪の言葉は簡潔に
謝罪の言葉は簡潔にすることが重要です。言い訳をしているという印象を与えてしまうことがあるため、だらだら話すのは控えましょう。
謝罪の言葉をわかりやすく伝えないと、「謝る気がないのでは?」と思われてしまう可能性も出てきます。「こちらも悪かったけれど」「悪いところはあったかもしれないけれど」といった言葉は、相手からしたら謝罪の言葉だとは捉えられません。
「ごめんなさい」「失礼しました」「申し訳ございません」といった、誰でも謝罪だと分かる言葉で謝りましょう。
改善策を伝える
ひたすら「ごめんなさい」と謝るだけでは、相手に誠意を表すには不十分です。「〇〇が原因でこのようなことをしてしまったため、今後は△△のように対応する」といったように、今後どのように改善するかも一緒に伝えましょう。
反省して今後は同じことを繰り返さないという意思を伝えることで、相手に誠意が伝わります。
誠実さと反省の気持ちを伝える
謝って許してもらうなら、誠実さと反省の気持ちを伝えることが大切です。口先だけで謝罪している印象を与えてしまうと、許してもらうことはおろか、かえって相手をさらに怒らせてしまう可能性もあります。
特にビジネスシーンでは、「責任を取りたくない」「本当は自分のせいではないのに」と思う気持ちがあると、相手に伝わってしまうことがあるので注意が必要です。
言葉の選び方だけではなく、態度や表情にも十分な配慮をしながら謝るようにしましょう。
傾聴することも大切
謝罪をする際、相手の話にもしっかりと耳を傾けてください。双方の認識が違うために誤解が生じて相手が怒っているケースも考えられるので、相手がどう感じているのかを知ることが重要です。
相手がどこに怒っているのか知ることができれば、より相手の意向に沿う謝罪ができて、的確な対策も講じることが可能になるでしょう。
許したくなる謝り方と例文【ビジネスシーン編】
ここからは、ビジネスシーンで謝るときの流れと例文を解説していきます。
謝罪の言葉を伝える
謝罪をするときに、言い訳や背景の説明から入るのは避けてください。どうしても言い訳のように聞こえてしまうからです。
どんな場面でも、まずは、シンプルに謝罪の言葉を伝えましょう。
以下で納品に遅れを出てしまったケースの謝り方について、NG例とOK例の例文を紹介します。
NG例
「一昨日からの大雪の影響で道路状況が悪く、通常どおりのスケジュールで納入できなかったため、遅れて申し訳ございません。」
OK例
「この度はご迷惑をおかけして申し訳ございません。予定どおりに納品できなかったことで、〇〇様にご迷惑とご心配をおかけしてしまい、お詫び申し上げます。実は、一昨日からの大雪の影響で道路状況が悪く、通常どおりのスケジュールで納入できない状況となっております。」
自分の責任だと認める
特にビジネスシーンでは、謝罪の言葉を伝えた後、自分もしくは自社の責任であることを認めるのも大切です。自分個人のせいでないとしても、自社側に非があるのであれば、「こちらの責任で迷惑をかけてしまい申し訳ない」という気持ちを伝えるのがマナーです。
例文
「この度は、納品が遅れてしまい申し訳ございません。弊社の在庫の都合で、御社にご迷惑をおかけしてしまい、心よりお詫び申し上げます。」
原因と今後の対策を伝える
ビジネスシーンでは、謝ったからといってすべてが終わりではありません。
相手に不利益や損害を与えた場合は、今後同じようなミスが発生しないように対策をとることも求められるからです。
原因を可能な範囲で伝えたうえで、社内で決定した対処法と今後の対策についても述べるようにしましょう。
例文
「今回は、〇〇が原因でこのような形でご迷惑をおかけしてしまいました。弊社の都合で御社に多大なるご迷惑をおかけしてしまったため、こちらの費用に関しては弊社で負担させていただきたく存じます。再発を防ぐために、今後は事前に△△の確認を必ず実施いたします。この度は誠に申し訳ありませんでした」
改めて謝罪して感謝の言葉も伝える
話し合いの最後のタイミングで、改めて謝罪した上で謝罪の機会を作ってくれたことに対する感謝の言葉も伝えましょう。最後に交わした会話は記憶に残りやすいので、最後まで気を抜かずに誠意を表すことが大切です。
例文
「この度はご迷惑をおかけしてしまい、お詫び申し上げます。また、お忙しいなかお時間を作っていただき、本当にありがとうございました。」
ビジネスシーンで使える謝罪の言葉一覧
謝罪の言葉は、「ごめんなさい」「すみませんでした」を使用するのが一般的ですが、ビジネスシーンで社外への謝罪をする際にはカジュアルすぎるので使用を控えましょう。謝罪の気持ちと誠意を伝えたくても、「ごめんなさい」「すみません」を使用することでむしろ相手を不快にさせてしまう可能性もあります。
ビジネスシーンで社外に対しての謝罪をする際は、以下の言葉を使用するようにしましょう。
失礼いたしました
申し訳ございませんでした
心よりお詫び申し上げます
許したくなる謝り方と例文【プライベート・LINE】
プライベートで、友人や恋人、家族などに対してLINEで謝りたい場合は、素直に自分の気持ちを伝えて謝るようにしましょう。ビジネスシーンでの謝罪のように堅い雰囲気で謝ると、むしろ嫌味っぽく捉えられてしまいます。
自分の言葉で相手に対して誠意を伝えられれば、きっと仲直りできるはずですよ。
例文
さっきは私の発言で不快な思いをさせてしまって本当にごめんね。
そのときは冗談のつもりだったんだけど、今になってはすごく思いやりにかけた言葉だったと反省しています。確かに自分が〇〇(相手の名前)の立場だったときに同じように言われたら、不快な気持ちになると思う。傷つけてごめんなさい。
これからは冗談半分でデリカシーのない発言をしないように気をつけるから、許してほしいです。私が悪いのは分かっているんだけど、今回の件で〇〇と疎遠になっちゃうのは寂しいよ。
今日は本当にごめんね。お返事待ってます。
許したくなる謝り方で相手との良好な関係を再構築しよう
怒っている人に対して謝罪をするのは勇気が必要ですが、相手に真剣に向き合って気持ちをくみとることで、信頼関係を再び築くことも可能です。
相手が許したくなる謝り方を実践して、関係の再構築を目指しましょう。