マーケティングフルサポートは12月11日、フリーランスに向けて実施した「フリーランスの実態調査」の結果を発表した。調査は11月22日〜23日、「クラウドワークス」に登録しているフリーランサー310人を対象に行われた。

  • フリーランスとしての年収

まず、フリーランスでの現在の年商について調査したところ、300万以下が6割を占めたほか、回答者の99%が年商1,000万円以下の消費税免税事業者となっている事も分かった。

続いて、インボイス制度の対応状況について尋ねると、21.9%が「今後、的確請求書発行事業者になる予定である」、6.8%が「すでに適格請求書発行事業者になった」と回答。99%が免税事業者である中で、3割が適格請求書発行事業者になる意向である事が分かった。

  • インボイス制度対応状況

また、インボイス制度導入後の困り事としては、「事務作業が増えた」(37人)、「相談できる先が見つからない」(22人)などの回答が見られた。

  • インボイス制度で困っていること

これまでに取引先とトラブルになった事があると回答したのは、32.6%。そのうちトラブルの内容で最も多かったのは、「報酬未払い」(38.6%)で、次いで「報酬減額」(36.6%)、「報酬支払遅延」(31.6%)が続いた。そのほか「契約」に関するトラブルも多く報告されている。

  • 取引先とのトラブル

働けなくなった場合の対策について聞いたところ、「貯金」が5割強、「投資・運用」が4割となった。一方で、「何も対策していない」と回答した人も全体の2割ほど見られた。

  • 働けなくなった場合の対策

今年4月に成立した「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(フリーランス保護新法)の認知については、「知らない、わからない」が51.0%、「知っているが詳しい内容はわからない」が45.2%となった。「知っている、内容も理解している」との回答は、3.9%にとどまった。

今後、フリーランス支援の制度ができるとしたらどのような制度を希望するかを尋ねたところ、「補助金、助成金などの整備」が62.9%で最多となり、次いで「仕事を紹介してくれる制度」が51.6%、「スキルアップのための支援」が44.5%で続いた。

  • フリーランス支援 希望する制度