女優の松本穂香が主演を務める読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ『自転しながら公転する』がきょう14日(毎週木曜23:59~)から3週連続で放送される。

  • 松本穂香=読売テレビ提供

■直木賞作家・山本文緒氏最後の長編小説を実写ドラマ化

2021年に亡くなった直木賞作家・山本文緒氏が手掛けた最後の長編小説で、中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞受賞、2021年本屋大賞第5位など、文壇、書店や読者の一般層の双方から高い支持を得てきた物語を映像化する。

主人公の与野都(よの・みやこ/松本)は、30歳独身、契約社員。憧れだった東京を離れ、地元・茨城に戻ってきて悶々と過ごす日々で、優しいけれど経済的に不安定なアルバイト店員の羽島貫一(はしま・かんいち/藤原)と出会う。20代の頃のキラキラした恋愛とは違ってたくさんの「リアル」が突きつけられる中で、2人の関係は深まって、時に離れてを繰り返していく。結婚に仕事に親の介護に、尽きることのない都の不安。そんな彼女が迷いながらも、ひたむきに幸せを追い求めていく、等身大のヒューマンラブストーリーが繰り広げられる。

結婚に、仕事に、親の介護にぐるぐると悩みながらも、ひたむきに「幸せ」を追っていく30歳独身の都を演じる松本は「背負っている荷物を下ろしていいんだ、と思ってもらえる作品になればうれしいです」と呼びかけた。

そのほか、長谷川慎(THE RAMPAGE)、小林涼子、野村麻純、神保悟志、鶴田真由らも出演する。長谷川が演じるのは、都に好意を寄せる裕福なベトナム人留学生・ニャン。小林が演じる小島そよか、野村が演じる柏崎絵里は都の地元の親友で、ともに同い年の都からの相談に真剣に向き合って、時に優しく時に厳しい言葉を投げかけていく。神保と鶴田が演じるのは都の両親、修と桃枝。桃枝が更年期障害を患い、都と修はその介護と向き合うことになる。

【編集部MEMO】第1話あらすじ
憧れだった東京を離れ、地元・茨城に戻ってきて早1年。地元の友達が次々と結婚・出産……と人生のステップを進めていく中、30歳・独身の与野都(松本穂香)は、“自分のことだけを考えていればよかった日々”が終わり、更年期障害の母・桃枝(鶴田真由)を支えるために実家に帰った。「私の毎日は同じ風景をぐるぐる回るだけ」。浮いた話もなく、気持ちが焦るばかりの都。そんなある日、上司と行った回転寿司屋で、アルバイト店員の羽島貫一(藤原季節)と出会う。中卒、元ヤン、30すぎてアルバイト。そんな貫一を両親はどう思うのかと考えつつ、都は彼に惹かれていく。「この最悪な出会いは、私をどこへ連れていくんでしょうか……?」幸せになりたい。そう願う都の世界が少しずつ動いていく。