「フランスで急増」「韓国で大発生」「オーストラリアで観光業界大打撃」…さいきん、新聞やネットニュースで見かけるトコジラミの異常発生に関する記事。一体なんで? どうしたらいいの?
国際的パニックを巻き起こし中な昆虫「トコジラミ」を図解してみました。大まかな生態や、対策に役立ちそうな弱点など紹介。どんな虫なのかざっくり知りたいけどググるのはちょっと…という人もお役立てください。
トコジラミとは体長5~8mmほどの害虫で、人や動物の血液をエサにしています。別名「ナンキンムシ(南京虫)」とも呼ばれますね。紀元前400年頃に書かれた古代ギリシャの文献にも記載があるほど、人類とトコジラミとの付き合いは古いようです。日本でも江戸時代にはその存在が確認されていますが、1965年頃より使用されだした有機リン系の殺虫剤の普及や生活環境の改善により、1975年頃にはほぼ目にすることはなくなりました。
しかし…ここに来て世界的な大発生。その背景には殺虫剤への薬剤抵抗性を身につけた「スーパートコジラミ」に進化したことや殺虫剤が毒性の弱いものへと移行したことに起因しているのではないかと言われています。最近では日本でも急増しているというトコジラミ。いったいどうしたらいいのでしょうか。ぬまがさワタリが図解にまとめたトコジラミへの対策に、多くのフォロワーから「いいね」の声が寄せられました。
「イラストまとめ、ありがたい。参考になります」「可愛らしいイラストとわかりやすい説明」「すごいわかりやすい」「この情報は非常に有益で役に立ちます」「虫って難しいけど、こうやって解説してもらうと頼りになりますね」「天敵が多くて安心しました」「図解が面白く、そして…よーく調べてるなぁ〜と! 」などなど。投稿者であるぬまがさワタリさんにお話を伺いました。
■投稿者に聞く
……今回、トコジラミについてまとめようと思ったきっかけは?
日本含め世界中でトコジラミ・パニックが広がっており、虫がニガテな人も読める整理された情報があると良いと思ったため。
……図解にまとめてみて、改めて気づいたことは?
トコジラミの生きものとしての造形・デザインがけっこうユニークで面白いということ。扁平なボディは人間の生活に潜り込めるよう適応した成果であり、迷惑なやつですが嫌いになれない部分もあります。
……ぬまがさワタリさんの生き物へのスタンス(考え方とか注意している点など)について教えてください。
怖いとかキモイとか本能的に思ってしまうような生物こそ、まずはその生態を学ぶことが大事だということです。
▼国際的パニックを巻き起こし中な昆虫「トコジラミ」を図解してみました。大まかな生態や、対策に役立ちそうな弱点など紹介。どんな虫なのかざっくり知りたいけどググるのはちょっと…という人もお役立てください。
国際的パニックを巻き起こし中な昆虫「トコジラミ」を図解してみました。大まかな生態や、対策に役立ちそうな弱点など紹介。どんな虫なのかざっくり知りたいけどググるのはちょっと…という人もお役立てください。 pic.twitter.com/T1DLMNKrjK
— ぬまがさワタリ (@numagasa) November 26, 2023