米JEDECは12月5日(現地時間)、モバイルラップトップ向けのメモリ規格として現在広く使われている「SO-DIMM」の次期規格として、「CAMM2」を標準化すると明らかにした。SO-DIMMのリムーバブルな長所とLPDDRxの高速性や省電力性を両立するという。
ノートPCにはDDRベースのメモリ規格として、コンパクトなSO-DIMMが長く用いられてきた。一方でメモリが高速化していくなか物理的制限が厳しくなりつつあったことに加え、SO-DIMMスロット自体が場所をとる問題も顕在化。設置スペースや厚みも設計の足かせとなり、あらかじめハンダ付けされたLPDDRxシリーズの採用も増えてきていた。
そこで、Dellは独自のメモリ規格「CAMM2」を開発。デュアルチャネル接続でも多くのチップをモジュール上に搭載する必要がなくなるほか、SO-DIMM比で厚みを大幅に低減。より高速・省電力なLPDDR5メモリをサポートできるようになり、性能向上にも寄与するという。
デルが開発したものを今回JEDECが標準化したため、デル以外のPCメーカー各社からも採用製品が見込まれる。すでにSamsungがLPDDR5 CAMM2モジュールの投入を予告しており、2024年にも採用製品が現れるという。