東京メトロは、号車ごとのリアルタイム混雑状況を駅ホームのディスプレイに表示し、乗車時の行動変容の効果を検証する実証実験の第2弾を東京メトロ半蔵門線の青山一丁目駅で12月中旬以降に開始すると発表した。
2022年度に東京メトロ東西線の早稲田駅(西船橋方面ホーム)で行った実証実験に続く取組みとなる。第2弾となる今回、半蔵門線の永田町駅(青山一丁目駅の前駅)に設置している深度センサー搭載カメラで号車ごとの混雑状況をリアルタイムに実測し、青山一丁目駅の渋谷方面ホームにて「次に到着する列車の混雑状況」としてディスプレイに表示する。
前回の実証実験で一定の行動変容の効果が見られたことから、今回は利用者がより多い青山一丁目駅に場所を移し、ディスプレイの台数を約2倍に増やして実施する。
これにより、次に到着する列車の混雑状況をホーム上で事前に確認でき、列車を待っている人が空いている号車に移動することが可能に。今回の実証実験では、混雑状況の表示によって列車を待つ人の行動がどのように変容するのか検証し、今後の情報提供やサービス向上に活用するという。実証実験は2024年3月末頃まで継続する予定となっている。