日本能率協会総合研究所は12月5日、「健康ニーズ基本調査」の結果を発表した。調査は9月16日〜28日、一都三県に居住する15歳〜79歳の男女1,600人を対象に行われた。
まず、健康についての考え方や行動に関する質問では、「やせたい・太りたくない」と考える理由として、病気予防、美容のため、身軽に動くため、若さを保つためといったいずれも、過去と比べて微増傾向となっている。特に、「若さを保つためにやせたい・太りたくない」という人は31.9%と3割台にのぼった。
気になっている健康に関する用語について聞いてみると、「BMI」「低糖質」「アンチエイジング」「腸内フローラ」「免疫力」といった言葉への関心が10年で増加した事が明らかになった。
特に「アンチエイジング」は、37.1%にのぼる。2013年の15.6%と比較して、20%以上の増加となっている。
食事や食生活において健康や美容を意識して積極的に実行している事を尋ねた結果、上位の「朝食は必ず食べる」「野菜を多く食べる」「三食欠かさない」は過去に比べて微減傾向に。一方で、「なるべく水を飲む」や「肉を食べる」は増加していた。
「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」「栄養機能食品」といった言葉の認知度を調査したところ、「機能性表示食品」については「意味をよく知っている」「聞いたことがあるが意味はよく知らない」の回答率は93.3%にのぼった。
「特定保健用食品(トクホ)」の認知度は98.6%で最も高くなっているが、「意味をよく知っている」の割合は減少傾向にあり、3割弱にとどまっている。
健康に関して参考にしている情報源について聞いてみると、全体で「テレビの生活情報・バラエティ番組」が最も高く3割強となった。性別・年代別では傾向が大きく異なる事も分かった。
年代は高くなるほどテレビや新聞記事を参考にする傾向が高く、男性70代では「健康に関する新聞記事」が4割以上となっている。
若年層では、特に女性の10代〜20代では「SNS(Instagram・X 旧Twitter)」が最も高く5割台に。一方で、「テレビの生活情報・バラエティ番組」は2割台で「健康に関する新聞記事」は0%〜2%台となっている。