歓送迎会や懇親会、忘年会などの集まりで求められることが多い乾杯の挨拶。
「何を話せばいいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は乾杯に使える挨拶の文例一覧を紹介します。会社の飲み会で使える簡単な挨拶、結婚式や忘年会などで気の利いた挨拶をできるように、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
乾杯の挨拶の文例【シーン別】
ここでは、乾杯の挨拶の文例をシーン別に紹介します。
乾杯の挨拶の文例【忘年会】
1年の締めくくりとして会社や部署で行われる忘年会では、その1年を明るく振り返るような挨拶をしましょう。
ネガティブなことばかり述べないようにするのがポイントです。
皆様、今年も1年間お疲れさまでした。 ご紹介にあずかりましたので、乾杯の音頭をとらせていただきます。 今年は〇〇などもあり大変な年ではありましたが、皆さんのご尽力によりなんとか乗り越えることができました。本当にありがとうございます。 来年も一致団結して、さらに盛り上げていきましょう。 本日は、ぜひ無礼講で楽しんでくださいね。それでは、乾杯! |
乾杯の挨拶の文例【飲み会】
飲み会で乾杯の挨拶を求められたときは、長々と挨拶する必要はありません。
クスッと笑える、面白くて気の利いた挨拶ができると好印象です。
皆様、本日はお忙しいところお集まりいただき誠にありがとうございます。 毎日の激務や残業に文句がないといえば嘘になりますが、こうして皆さんとビールを美味しく飲むためだと思えば、そんなに悪いものではないのかなとも感じてきます。 では、毎日の残業に乾杯! |
乾杯の挨拶の文例【結婚式・披露宴】
結婚式や披露宴の乾杯の挨拶では、自分と新郎新婦の関係に軽く触れて、お祝いの言葉を述べてから乾杯に移ります。長くなりやすいので、適度なところで切り上げるのがポイントです。
ただ今ご紹介にあずかりました、新郎の同僚であり友人でもある〇〇と申します。僭越ではございますが、ご指名をいただきましたので乾杯の音頭を取らせていただきます。 〇〇君そして〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。そして両家の皆様、本日は誠におめでとうございます。新郎の〇〇君とは同期入社で、一緒に切磋琢磨してきた大切な友人でもあります。 配属後もよく一緒に盃を交わして、仕事やプライベートのことなどを語り合ってまいりました。実は、奥様との出会いからプロポーズに至るまでの話も随時相談を受けていました。 本日は、その〇〇君の晴れの日をこうして迎えられ、お祝いできて本当に感無量です。これからは奥様と互いに助け合って、明るく楽しい家庭を築いていってください。 それでは皆様、乾杯の音頭を取らせていただきます。グラスをお持ちいただけますでしょうか。お二人の前途と、ご両家のより一層のご繁栄をお祈りしまして乾杯! |
乾杯の挨拶の文例【歓迎会】
新たに仲間が増えるときに開催するのが歓迎会。
そのため、主役である新しい仲間に歓迎していることを伝えられる挨拶で乾杯しましょう。
新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。経理部の〇〇です。研修が終わり我が部に配属されたみなさんと一緒に働けることを全員心待ちにしていました。慣れるまではわからないことも多いかもしれませんが、遠慮なく誰にでも声をかけてくださいね。 では、新入社員のみなさんの前途を祝して乾杯したいと思うので、グラスをお持ちください。それでは新入社員のみなさんの今後のご活躍を祈念しまして、乾杯! |
乾杯の挨拶の文例【送別会】
退職や異動、転勤などさまざまな理由で、今まで一緒に働いていた仲間が離れていってしまうこともあります。
そのようなときは、送別会をするのが一般的ですよね。
送別会では、いなくなってしまう人にお世話になったエピソードや未来を祝すような言葉で挨拶をしましょう。
では、ご紹介いただきました〇〇からひと言ご挨拶させていただきます。〇〇さん、12年間と長い間大変お世話になりました。新入社員の右も左もわからないときから丁寧に指導してくださり、ミスをしたときにも常にフォローしてくださいました。 今の自分があるのは〇〇さんのおかげといっても過言ではありません。本当にありがとうございました。一緒に仕事ができなくなるのはとても寂しいですが、新たな部署でのますますのご活躍をお祈りしています。 それでは、乾杯したいと思います。〇〇さんの今後のご活躍とご健勝を祈念いたしまして、乾杯! |
乾杯の挨拶の文例【懇親会】
懇親会は、普段一緒に仕事をしている人や仲間内での親睦をはかるための飲み会です。
比較的カジュアルな宴会が多いため、乾杯のときもリラックスしてフレンドリーな雰囲気で挨拶して問題ありません。
みなさん、お疲れ様です。〇〇です。フレックス制度でなかなか全員が顔を揃える機会がないので、本日懇親会としてこのような場を設けさせていただきました。普段話をできていない人とも、ぜひこの機会に同じチームで働くメンバーとして楽しくコミュニケーションを取っていただけたらと思っております。 では、乾杯したいと思いますのでグラスをお持ちください。乾杯! |
乾杯の挨拶をするときの流れ
ここでは、乾杯の挨拶の流れを具体的に紹介します。
大人数の飲み会や、フォーマルな宴会では、頭が真っ白になってしまうことがあります。 本番まで繰り返し乾杯の挨拶のシミュレーションをして、自然に挨拶の言葉が出るようになるまで体で覚えておくといいかもしれません。
乾杯の挨拶の流れ1. その場で一礼する
司会者がいる場合は、乾杯の挨拶になったときに名前を呼ばれます。名前を呼ばれたら、その場で立ち上がって、集まっている人に対して一礼しましょう。
カジュアルな飲み会や懇親会の場合は、乾杯をする人が頃合いを見て挨拶を始めても大丈夫です。
乾杯の挨拶の流れ2. 自己紹介と挨拶
「ご紹介にあずかりました〇〇と申します」「ご指名を賜りました〇〇です」など自己紹介をしてから挨拶を始めます。社内や仲間内の集まりではないなら、企業名や所属している部署名なども述べる方がよいでしょう。
簡単に自己紹介をした後に、挨拶をします。
乾杯の挨拶の流れ3. 乾杯の準備を促す
挨拶が終わったら、集まっている人たちに乾杯の準備を促します。「乾杯の音頭を取らせていただきます」「皆様、グラスをお持ちください」などといって、全員が乾杯の準備が整うのを待ちましょう。
披露宴などフォーマルな宴会の場合は、乾杯は起立しておこないます。
乾杯の挨拶の流れ4. 乾杯の音頭を取る
「お二人の前途を祝して」「〇〇さんのこれからのますますのご活躍とご健勝をお祈りして」など、乾杯の前にひと言加えて音頭を取りましょう。
宴を楽しめるよう、明るく大きな声で「乾杯! 」とグラスをあげます。
乾杯の挨拶の流れ5. 一礼して席に戻る
乾杯の音頭を取りひと口飲み物を飲んだら、参加している人に対して「ありがとうございました」とお礼をいい、一礼してから自分の席に戻りましょう。
好感度が高い乾杯の挨拶をするポイント
乾杯の挨拶を頼まれると「完璧な挨拶をしなければ」と力が入ってしまう人も少なくありません。しかし、乾杯の挨拶は自分が満足するスタイルを貫くのではなく、参加者がスムーズに乾杯でき、宴会に入れるようリードすることを意識しなければいけません。
ここでは、好感度の高い乾杯の挨拶のポイントを紹介します。
挨拶の時間配分を考える
挨拶の時間配分はあらかじめ考えておきましょう。披露宴や送別会などで、主役をよく知っていてほめたいと思うと、自己紹介の後の挨拶が長くなりがちです。
特に披露宴では、乾杯の前に何人かスピーチをおこなうため、来客は「いつまで続くのだろう」と内心思っていることも。乾杯の挨拶といわれてから、さらに長々と話が続くと疲れてしまいます。
時間配分を考えて、もっとも伝えたいことを2~3個に絞るとよいでしょう。
自己紹介は簡潔に
自己紹介は簡潔にしましょう。乾杯の挨拶をする人が主役だと勘違いしてはいけません。 仲間内なら名前だけ、多くの人が集まる宴会なら企業名と氏名、披露宴なら新郎新婦との関係を簡潔に話してください。
大きな声で聞き取りやすく話す
挨拶は大きな声ではっきりとおこないましょう。マイクを使う場合でも、聞き取りやすい話し方を心がけないと聞こえにくくなることがあります。
参加者全員に聞こえるよう、ハキハキとした話し方を意識して挨拶をしてください。
乾杯の前に間を置く
乾杯の音頭を取る前に、少し間を置くとよいでしょう。今まで挨拶を聞いていた人たちがグラスを持ち、「乾杯」と一緒に声をあげられるよう、全体の様子を見てください。
全員が準備できたのを見届けてから、「それではご唱和ください」と乾杯します。
乾杯の挨拶で忘年会や飲み会を盛り上げて
乾杯の挨拶は、宴を開始する合図です。乾杯の挨拶をするときには、自己紹介を簡単にして、宴会の主役や目的に対する挨拶をします。参加者全員が聞き取りやすいように大きな声ではっきりと話しましょう。長すぎる挨拶は禁物です。
全員がグラスを持ったのを確認してから、元気よく「乾杯!」と音頭を取ってくださいね。