女優の趣里が主演を務める連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)。このたび村山愛助役の水上恒司が本作出演について語った。

  • 村山愛助役の水上恒司

朝ドラ初出演の水上演じる村山愛助は、大阪にある日本随一の演芸会社・村山興業の御曹司。スズ子の大ファンだったが、やがてお互いに引かれ合っていく。さまざまな逆境を二人で乗り越え、スズ子の人生に大きな影響を与える運命の相手。

――「ブギウギ」に出演することが決まったときのお気持ちは?

制作統括をはじめ「ブギウギ」のスタッフには大河ドラマ「青天を衝け」の時のメンバーの方々がいらっしゃって、「青天を衝け」の時の自分を評価してくれて今回出演させていただくことになり、またヒロインの相手役という重要な役を任せていただけたことを光栄に思っていて、身が引き締まる思いです。
1人の人物を、15分ずつ半年間かけてお届けしていくということはとてもぜいたくな時間であり、そのぜいたくな空間に参加できることがとてもうれしいです。

――収録に参加されてみての印象は?

初めて参加する朝ドラが『ブギウギ』でよかったと思っています。脚本がいいし、愛助という役を演じられることもそうですし、そしてドラマの題材である音楽がすばらしいです。最初に、スズ子が歌う『ラッパと娘』の音源を聞かせていただき、とても感動しました。そして「愛助、お前、スズ子さんを好きになるって、センスいいな!」と思いました。そういう感情になれる役に出会えることはなかなかありません。そんなスズ子を愛する愛助を演じられることがとてもうれしいです。

――愛助を演じる上で意識していることは?

僕は、愛助自身というよりは“スズ子にとっての愛助”という見方を意識して演じています。スズ子の人生の中で、「愛助がいてくれたから歌いたい」と生きる糧・原動力になっていく愛助は、一体どんな人なんだろうと考えながら台本に向き合っています。それはとてもシンプルなことではありますが難しいので、演じながらつかめていければと思っています。
自分が愛助と似ている部分は、ひとりの人間に対して誠実に向き合おうとするところでしょうか。ただ、愛助のように、こんなに人のために生きることはなかなかできることではありませんね。

――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

スズ子が自分の人生を切り開いていくところが、見ていてとてもたくましいと思います。この時代に強くたくましく生きていくスズ子の女性像が、見ている方々の応援になるような朝ドラになればいいなと思います。「ブギウギ」を見て、「今日も仕事をがんばろう」「今日はこんなことをやってみよう」というように、日々の生活のきっかけになればと思っています。

【編集部MEMO】
連続テレビ小説(朝ドラ)第109作となる『ブギウギ』は、満面の笑顔と底抜けに明るいヒロイン・花田鈴子(趣里)が、多くの困難を乗り越え、歌手の道を突き進み、人々に勇気と希望を与えていく物語。戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルとするが、激動の時代の渦中でひたむきに歌に踊りに向き合い続けたある歌手の波乱万丈の物語として大胆に再構成し、フィクションとして描く。

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