SUIT SQUAREの「2024 SPRING & SUMMER COLLECTION」が公開となった。全体テーマは「ADD NUANCE」(アド・ニュアンス)で、直訳すると”ニュアンスを付け加える”。担当者は「ベーシックなアイテムに時代性をプラスして、新しい今を表現します」と説明する。

  • SUIT SQUAREの「2024 SPRING & SUMMER COLLECTION」。青山商事では2023年5月より、人気の4ブランドを集約した「SUIT SQUARE」をスタートしている

■最高シリーズ

UNIVERSAL LANGUAGEネイビーレーベルでは、ビジネスパーソンに向けたベーシックなスタイルに機能性を盛り込んだ商品をラインナップする。なかでも今期は「最高シリーズ」を大きく打ち出す。カジュアルセットアップが流行するなか、SUIT SQUAREならではのこだわりを詰め込んだジャケット、パンツ、セットアップ、シャツなどを提案。担当者は「最高峰のスペックを謳えるパワーアイテムを揃えました」と訴求する。

  • UNIVERSAL LANGUAGEネイビーレーベルの「最高シリーズ」。最高の着用感を目指す

たとえばパンツにはピンループを備えるほか、テングの仕様も丁寧な仕事。シルエットの美しさも「スーツ専門店ならではの強み」を活かした作りになっている。

  • ベルトのピンを差し込むピンループを備える

  • 最高パンツ、最高シャツ、最高ジャケット、という打ち出し方

  • 単品のパンツが価格6,900円、ジャケットは1万3,000円、シャツは3,900円。上下セットアップでも1万9,000円ほど、といった価格感

■COOL BIZも充実

ネイビーレーベルのスーツ、シャツでは接触冷感素材などを使用した「COOL BIZ冷たいシリーズ」を展開。ウォッシャブルでストレッチも効く盛夏向けのラインナップとなっている。吸水速乾、接触冷感のあるクールマックスも採用。

  • 猛暑に活躍してくれそうなネイビーレーベルの「冷たいシリーズ」。クールビズパンツ、ポロシャツ、カットソー、ジャケット、インナー(冷めT)を提案

  • 吸水速乾、接触冷感のあるクールマックス仕様のジャケット

  • リネン、コットンといった素材を使用したアイテムも用意。いつもと違うワンポイントを取り入れることで、コーディネート全体に新しさをアド・ニュアンスしていく

クラシックセットアップも展開する。こちらの素材はポリエステルとレーヨンで「柔かく、かっちりしすぎないスーツ」(担当者)になっている。

  • ウォッシャブルなクラシックセットアップ

■スマみえ

そしてカジュアルセットアップでは、30代男性が一番スマートに見える寸法データを基に開発された「スマみえシルエット」を引き続き販売していく。担当者は「2023年もスマみえに大きな反響をいただきまして、一時的に在庫がなくなるほどでした。そこで2024年春夏も、スマみえのセットアップをどんどん打ち出していきます」と話す。

  • 大人気の「スマみえシルエット」。価格感は上下で2万9,000円くらい。ACE(エース)とコラボしたバッグも用意する

このほか、スーツ屋が考えたBIZシリーズとして「グッドスペックKNIT」を提案。担当者は「ジャケットにインしてもスマートに着られるシリーズです。ジャケットを着たときに脇の下がダボ付かないよう、曲線が出るような縫い方に工夫しています」と紹介する。そしてLee(リー)とコラボしたデニムも用意。こちらは普通のデニムとは違う、ジャケットと合わせやすいデニムスラックスの仕立てになっている。

  • グッドスペックKNITシリーズ

  • TAILORED DENIM TROUSERS

■GOOVI

ローンチ前の新ブランドとして、ビジネスカジュアルの「GOOVI」(グーヴィ)を紹介。元ビームスの高田朋佳氏をディレクターに迎え、コンセプトのレベルから立ち上げたブランドだという。

  • ビジネスカジュアルの「GOOVI」

すべて日本素材にこだわったMade in Japanの仕立て。多くの商品で天然素材を使用しており、張りコシのある硬く堅牢で丈夫な生地が特徴となっている。型も一から作ったもので、既存の型は使っていないという。

  • 5年、10年と長く着られるアイテムが揃う

サイズ展開は1~3で振り分けている。ただしサイズが大きいものを選んでもマッチするよう、シルエットのパターンを計算したデザインになっている。担当者は「サイズにこだわらず、気分やコーディネートに合わせて選べる服です。ユニセックスを意識しており、女性が着てもオーバーサイズとして着られるブランドにしました。将来的には海外で勝負したい。そんな考えもあって”日本製”として戦える素材、具体的にはパターンだったり、日本でしか作れない素材、日本の職人さんからしか出てこない工夫の色出し、風合いなどを打ち出しています」と説明する。

  • 正式ローンチは2024年2月頃になる見込み

■ブラウンレーベル

UNIVERSAL LANGUAGEのブラウンレーベルは、ファッション感度の高い人に向けたブランド。本物志向のアイテムやインポートモノを揃える。テーマとして「エッセンスオブカラーズ」を掲げ、イエロー、ピンク、白、オレンジなどを要所に散りばめた。

  • UNIVERSAL LANGUAGEのブラウンレーベル

  • 2インタックでクラシカルな雰囲気をもたせた、セミワイド規格(少し太め)のパンツ

  • ギンガムチェックのジャケット

  • 爽やかなオレンジ色のジャケットは春夏の爽やかさを感じさせる。下に合わせているのはジャガード織りのニット。スニーカーやグルカサンダルともマッチする

  • レトロ調のポロシャツ

カジュアルセットアップはシアサッカー素材。イタリアの生地ZANIERIを採用している。このほか、CANONICO(イタリア)のセットアップも用意。トレンドのカーキやチェックを取り入れ、ほかのブランドとの差別化を図る。

  • ブラウンレーベルのカジュアルセットアップ

スーツには、玉虫色に見える定番のSOLAROを用意。ライトウェイトの軽い仕立てで、ベーシックでおしゃれな着こなしを提案する。また尾州(愛知県)で作られている二重織りが特徴のBISHUによるスーツも揃えた。

  • ソラーロ(左手前)などのスーツ類。ビジネスでも使える、カジュアルになりすぎないところを狙っている

■FUMIYA HIRANO

FUMIYA HIRANOは、マスターテーラーである平野史也氏の監修によるブリティッシュテイストのスーツブランド。SUIT SQUAREとの親和性の高さからブランド化に至った。縫製を担う海外工場に平野氏本人が直接出向いて技術指導を行うなど、相当なこだわりをもって商品化したという。「平野氏による英国ビスポークのパターンをいかに再現できるか、がポイントのひとつでした。正式なリリースはまだ先ですが、すでに大きな反響を得ています」(担当者)。SUIT SQUARE、UNIVERSAL LANGUAGEの一部の店舗で取り扱う予定としている。

  • FUMIYA HIRANO

  • FUMIYA HIRANO

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