スパークス・アセット・マネジメントは、「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2023」の結果を12月7日に発表した。同調査は、2023年11月6日~11月7日の期間、全国の20~79歳の投資経験者1000人を対象に、インターネットを用いて行われた。
投資家に、現在投資している金融資産を聞いたところ、1位「日本株式」(55.5%)、2位「投資信託」(54.1%)が突出して高くなり、次いで「外国株式」(19.4%)、「外貨(FXを含む)」(12.6%)、「仮想通貨」(12.4%)と続いた。
2023年の"日本株式市場を表す漢字"ランキングの1位は「高」(34名)となった。以降、2位「上」(31名)、3位「乱」(30名)、4位「戦」(26名)、5位「安」(23名)と続いた。
それぞれの漢字を選んだ理由をみると、「高」では『日経平均株価が高いから』や『全てが高騰しているから』、「上」では『株価が上昇したから』や『値上げにより振り回されたから』、「乱」では『乱高下が頻発したから』、「戦」では『戦争により不足する生活物資の影響があるから』といった回答が寄せられた。
2024年以降の展望についての調査では、投資経験者が来年以降の日本経済成長のために必要だと思うこと、1位は「持続的な賃金上昇」だった。次いで、「物価高騰の抑制」(32.4%)、「過度な円安の是正」(31.4%)、「ウクライナ情勢の解決」(29.4%)、「少子化対策の推進」(28.1%)と続いた。
また、今後、長期的に成長の期待が持てそうだと感じる市場(産業)は、「知能化技術(AI・自動運転車など)」(33.7%)が最多に。急速に技術革新が進むAI関連市場に期待する人が多いようだと推察している。
次いで、「先進医療(再生医療・遺伝子治療など)」(26.9%)、「環境エネルギー(水素燃料など)」(26.1%)、「ロボット工学(家庭用・産業用ロボットやドローンなど)」(25.6%)、「情報・通信技術(IT/ICT)」(19.8%)が続く結果となった。