立山黒部貫光は11日、立山トンネルの無軌条電車(トロリーバス)事業を廃止する届出を行ったと発表した。2024年12月1日をもって事業を廃止し、2025年4月から電気バスへの変更を計画している。

  • 立山トンネル無軌条電車(トロリーバス)が廃止に

立山トンネル無軌条電車(トロリーバス)は1996(平成8)年4月23日から運行開始。標高2,450mの室堂駅から標高2,316mの大観峰駅まで、3.7kmの区間を運行している。約28年間で累計1,920万人以上が乗車したが、車両の更新期を迎えるにあたり、「高地における安定走行性に加え、今後一層の技術革新が見込まれる分野であることなどを考慮し、電気バスの導入を計画した」という。

これにともない、11月30日付で、国土交通省北陸信越運輸局へ、2024年12月1日(予定)をもって立山トンネル無軌条電車(トロリーバス)事業を廃止する旨の届出を行った。あわせて「当事業が国立公園事業であることから、環境省の手続きを踏みながら、サステナブルな事業運営やカーボンニュートラルの実現を目指し、引き続き、環境負荷の軽減などに留意してまいります」と説明している。

なお、2024年度は国内唯一となった無軌条電車(トロリーバス)の最終運行年に。ラストイヤーを記念したイベント等も実施するとしている。