クラシエ薬品は12月6日、「働く女性のプレゼンティーズムに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は2023年11月1日~7日の期間、全国の20〜64歳の女性10,000人、また体調不良を抱えながら働く上で、仕事に影響が出ている女性1,534人を対象にインターネットで実施したもの。
はじめに、20代から60代の働く女性に、体調不良を抱えながら仕事をしなければならない状況(=プレゼンティーズム)があるか尋ねたところ、全体の41%が「月に1回」以上の頻度であると回答。
また、プレゼンティーズムに該当する人のうち、仕事に影響が出ていると答えた人は64%であった。
仕事に影響が出ていると答えた人に対し、具体的にどのような症状が原因か質問すると、「頭痛」「疲れ・だるさ」に次いで、女性特有の症状である「月経痛や月経不順」が上位に入る結果となった。
同じく、仕事に影響が出ていると答えた人に対して、具体的に生じている困りごとについて聞くと、「集中力が続かない」(56.3%)がトップに。また、年代別に見たところ、特に20代~30代の若年層の方が、仕事への影響を感じやすい傾向にあるとのこと。
職場での休暇の取得しやすさについて尋ねたところ、「休暇を取得しやすい」「どちらかというと休暇を取得しやすい」と答えた人の合計は48%であった。約半数の人が休みを取りやすい環境で働いているのに対し、「休暇を取得しづらい」「どちらかというと休暇を取得しづらい」と答えた人は合計33%に上り、職場環境に差があることが読み取れた。
また、会社で重要な役職を任されやすい40代~50代は、20代~30代の若年層と比べると「休暇を取得しやすい」と答えた割合が低く、責任世代になるほど休暇を取得しづらいと感じる傾向にあるとのこと。
仕事に影響が出る症状に対して、どのような対処を行っているか尋ねたところ、「休養・マッサージ等」(72.0%)、「薬の服用」(48.8%)という結果に。
「薬の服用」と回答しなかった人にその理由を聞くと、最も多かったのが「眠くなりやすいから」(25.7%)であった。同社によると、「働く女性の中には眠くなるという理由で服薬を避ける人が、一定数いることが分かった」としている。