お笑い賞レース『女芸人No.1決定戦 THE W 2023』で7代目女王に輝いた紅しょうがの熊元プロレスと稲田美紀が9日、東京・汐留の日本テレビで優勝会見に臨み、喜びを語った。

  • 紅しょうが

■紅しょうが、『THE W』7代目女王に

7回目となる同大会は、出場資格「女性」のみでプロアマ問わず、漫才・コント・ピンネタ・ものまね・パフォーマンスなど、面白ければ何をやってもOKの異種格闘技戦。今年は、過去最高の863組がエントリーした。最終決戦では、各ブロックを勝ち抜いてきたスパイク・エルフを制し、紅しょうがが7代目女王に輝いた。

■稲田美紀「涙は勝手に流れていた」

優勝した瞬間に涙を流していた稲田。「本当に優勝したのかなっていうくらい実感がない。涙は勝手に流れてましたが」と答え、熊元は「なんかかっこつけてるけど(笑)」とツッコむ。稲田は「優勝できたことがなかったので、一番になれてうれしいし、一緒にやってきてくれてありがとうっていう気持ちです」と相方への感謝を述べた。熊元は「結成10年で、そのうち半分はTHE Wに出てるので、エゴサすると『レギュラー番組』って言われていて。ありがたいと思いながらも早く卒業できたらなと思っていたので、10年目で……」と、これまでを振り返り、涙が込み上げたようで声をつまらせる。その様子に、稲田も思わず天を仰ぎ涙をこらえた。熊元は「2人で、一番好きなネタで獲れて良かったです」と続け、ネタのセレクトについて「お互い、ちょうどいいラインで品がないなと思っていて、それがどっちのネタにもちょうどよく入れ込めたかなと」とニッコリ。賞金の使い道について、稲田は「焼肉かな。お世話になった人にお金をめちゃくちゃ使うって決めてたので」と、熊元は「行きつけのホストの方にもちょっとパーティーさせてもらいたい」とそれぞれ計画。また熊元は、「大阪で歯を抜いてきてしまったので、やっと歯を入れれるぞ、と。100万くらいかかるので」と2本の歯の治療に当てることを明かした。

■熊元プロレス「“圧”が私たちのチャームポイント」

今回の優勝は“5度目の正直”となったが、優勝できたポイントについて熊元は「“圧”が私たちのチャームポイントでもあるので、いい部分により磨きをかけようとやってきました。私は美味しいごはんを食べて大きくなってきましたが、こっち(稲田)も近づいてくれたので、いい感じで足並みそろってきたなって」と語り、稲田に笑顔でツッコまれていた。

今年の審査は、昨年に続き、麒麟・川島明(3回目)、アンガールズ・田中卓志(5回目)、ドランクドラゴン・塚地武雅(2回目)、笑い飯・哲夫(5回目)、友近(3回目)、マヂカルラブリー・野田クリスタル(2回目)の6人と、1人1票+視聴者のデータ放送による「国民投票枠」1票で採点された。最終決戦では、音声トラブルのため国民投票枠は中止された。MCは、日本テレビの水卜麻美アナウンサーと、体調不良のフットボールアワー後藤輝基に代わり、南海キャンディーズの山里亮太が急遽務めた。

歴代の優勝者は、初代・ゆりやんレトリィバァ、2代目・阿佐ヶ谷姉妹、3代目・3時のヒロイン、4代目・吉住、5代目・オダウエダ、6代目・天才ピアニスト。

■Aブロック対戦成績
 まいあんつ 3-4 はるかぜに告ぐ○
 はるかぜに告ぐ 0-7 スパイク◯
◎スパイク 7-0 やす子
■Bブロック対戦成績
ハイツ友の会 0-7 紅しょうが◯
◯紅しょうが 7-0 変ホ長調
◎紅しょうが 7-0 梵天
■Cブロック対戦成績
 ゆりやんレトリィバァ 2-5 あぁ~しらき◯
 あぁ~しらき 3-4 ぼる塾◯
 ぼる塾 0-7 エルフ◎
■最終決戦
 スパイク0
 紅しょうが4◎
 エルフ2