NHK総合で土曜日夜に放送中(19時30分から20時15分まで)の『ブラタモリ』。1月13・20日は2週連続で富山・黒部峡谷が舞台に。黒部峡谷鉄道の「トロッコ電車」に乗車するほか、「黒部宇奈月キャニオンルート」もひと足早く体験する。
旅の始まりは北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅。1月13日の放送では、タモリさんが黒部宇奈月温泉駅で「渾身のギャグ」を繰り出す場面もあるという。黒部宇奈月温泉駅に隣接して富山地方鉄道の新黒部駅があり、駅前に黒部峡谷鉄道で活躍した機関車とトロッコが展示されている。
黒部宇奈月温泉駅と新黒部駅の所在地は黒部市若栗。典型的な扇状地として日本一の大きさ(扇頂から扇端まで13.5km)を誇る黒部川扇状地のほぼ中央に位置する地域だという。タモリさんも興奮する「日本一美しい扇状地」を生み出した「奇跡の地質」にも迫る。
新黒部駅から富山地方鉄道の電車に乗ると、おおむね30分ほどで終点の宇奈月温泉駅に到着。黒部の絶景をもたらした大正時代の電源開発について紹介するとともに、電源開発の前線基地だった宇奈月が人気の温泉街になった理由も探る。かつては命がけだったという「戦前観光ブームの真の姿」も。タモリさんたちは黒部峡谷鉄道の「トロッコ電車」に乗り、黒部峡谷をさらに奥へ向かう。
1月20日の放送で、タモリさんたちは新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」(2024年6月30日に一般開放・旅行商品化)を体験。電源開発の工事用ルートで秘境を行き、旅のゴールとなる黒部ダムまで、絶景に次ぐ絶景を堪能する。途中、「マグマがもたらす灼熱の岩壁」を通る場面もあり、いかなる方法でトンネルを掘ったかについても明かされる。
黒部峡谷における電源開発の原点や、地形をもとに黒部川が水力発電に向いている理由も紹介。黒部川の高低差を克服するためにつくった、新宿の高層ビルに匹敵する「超巨大エレベーター」も登場する。2週にわたる放送を通じて、旅のお題「黒部の絶景は電源開発の軌跡にあり?」を解き明かす。