NVIDIAが公開したRTX Enterprise向け最新ドライバ「537.99」のリリースノートの中に、今のところ発表されたことのない製品への対応が表記されているようだ。海外テック系メディアで話題になっている。
「NVIDIA RTX 5880」なるナンバリングが行われた新製品。ゲーミング用のGeForceシリーズではなくプロフェッショナル向けの製品シリーズで、RTX 5000番台という意味合いではなくGeForce RTX 40シリーズと同じAda世代。対応製品のリストに入っているだけで、仕様については全く分かっていない。
なお、米商務省はプロフェッショナル向け製品の最上位モデル「NVIDIA RTX 6000」をエンティティリストに加えて対中輸出禁止措置を敷いている。NVIDIA RTX 5880の型番がRTX 6000より120少ないことから、性能を少し低下させた対中輸出規制準拠バリアントではないかと海外メディアでは噂されており、AD102コアと48GBのGPUメモリを搭載しているのではとあたりが付けられている。
一方、米商務省のレモンド長官はNVIDIAに対して規制を避けようとするマイナーチェンジを一切認めないポリシーを明確にしている。「もし再設計したとしても、私が翌日にでも制御するつもりだ」と発言したばかりで、NVIDIA RTX 5880の前途は多難かもしれない。
ちなみに、対中輸出規制が行われた「H100」「A100」は「H800」「A800」として再設計されるも再び規制されている。