「MS Career」を運営するMS-Japanは、「管理部門・士業の『ハラスメント』実態調査」の結果を12月5日に発表した。同調査は、2023年11月10日~11月16日の期間、全国の管理部門・士業312人を対象にインターネットを用いて実施した。

  • 職場でハラスメントを経験「52%」

職場でのハラスメント被害の経験有無について尋ねると、半数を超える52%が被害を経験していることがわかった。

また「年代別」のハラスメント被害経験についてみると、30代以降では被害を経験している割合が50%前後であった一方で、「20代以下」の72%が被害を経験。「男女別」では、女性の方が男性よりも15ポイント被害を経験している割合が多いことが明らかに。

「職種別」でみると、ハラスメント被害経験がある人の割合が最多だったのは「人事」(64%)、ついで「経理」(58%)と続く一方で、「士業事務所勤務」は33%と多職種と比べると少ない結果となった。

  • 3割がハラスメントを「誰にも相談せず我慢」

また、ハラスメントを受けたことがある人に、被害の相談経験について尋ねたところ、30%が「誰にも相談せずに我慢した」と回答。男女別、ハラスメント別、企業規模別などにわけて結果を確認したところ、特に企業規模が「従業員数99名以下」の企業では「誰にも相談せずに我慢した」の割合が高く、4割にのぼることがわかった。

さらに、ハラスメント被害を「誰にも相談せずに我慢した」人に、「相談しなかった理由」について調査を行ったところ、最多回答は「解決につながらないと思った」(36%)で、約4割が解決をあきらめている状況が判明。

次いで、「相談できる窓口や部署がなかった/どこに相談すればよいかわからなかった」(15%)、「仕事や昇進等への不利益につながるのが心配だった」(14%)と続いた。