女優の菅野美穂が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(毎週木曜21:00~)がこのたびクランクアップを迎えた。きょう7日には第8話が放送される。
■菅野美穂、『ゆりあ先生の赤い糸』クランクアップ
今年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の同名コミック(講談社)を実写化する同作は、「タフで明るい“踏ん張る主婦”ヒロイン」の伊沢ゆりあ(菅野)が、突然目の前に現れた夫の“彼氏”、“彼女”、“隠し子”と奇妙な同居生活を開始し、時にぶつかり合い、時に手を取り合い、意識不明状態となった夫の介護に勤しみながら、「血の繋がりを越えた“家族”の絆」を編み上げていくというストーリー。
伊沢家のセットで迎えたクランクアップ。夫の妹・伊沢志生里役の宮澤エマ、実姉・泉川蘭役の吉瀬美智子、姑・伊沢節子役の三田佳子とのシーンが、菅野の最後の撮影となった。波乱続きの人生に果敢に立ち向かっていく主人公・ゆりあを演じ切った菅野の表情は晴れやか。最後の挨拶でも「キャストの皆さんのお芝居が生き生きと、より輝くように、監督陣がすごい熱意で取り組んでくださって……。ものすごいエネルギーで撮影が進んでいくなと感じていました。私も気持ちだけでも負けずに返せるように……という思いで、現場に通っていました」と、充実感をにじませた。キャスト陣からも鼓舞される毎日だったそうで、「芸歴63年という長いキャリアでありながらも、なお誠実で情熱のある三田さんの姿勢に胸を打たれました。吉瀬さんとは13年ぶりの共演。初共演のキャストの方が多い中、すごくホッとする存在でした。エマさんも現場に来てくださると、空気がほぐれて、本当に助けられました」と、1人ひとりの目を見つめながら感謝の意を表明。さらに、「鈴鹿(央士)くんにも、松岡(茉優)さんにも、木戸(大聖)くんにも本当に刺激を受けました。年上からも教えられ、年下からも教えられ……という時期に、私も入ったんだなと思いました」と、しみじみ。「“赤い糸”とは恥ずかしくて言えませんが(笑)」とちょっぴり照れながらも、「ターニングポイントになったというか……またつながりたいなと思う人たちとご一緒させていただけました。本当にありがとうございました!」と、感無量の様子で深々とお辞儀をし、3カ月にわたる撮影を締めくくった。
■ゆりあ、稟久に吾良の言葉の真意伝えようとするが…
先週放送された第7話のラストでは、要介護状態だったゆりあの夫・伊沢吾良(田中哲司)が完全に目覚め、言葉を発することに。しかしそれは吾良の“彼女”・小山田みちる(松岡茉優)の次女・みのん(田村海夏)が自分の子だと告げる残酷な言葉で……。ショックを受け、伊沢家を飛び出してしまった吾良の“彼氏”・箭内稟久(鈴鹿央士)。今夜放送の第8話では、吾良の告白が介護に縛られてきた稟久を自由にするための嘘だったことを知るゆりあが、稟久に真意を伝えようとするが、稟久は完全シャットアウト状態で受け入れない。そんな中、稟久のみならず“一家”も自由にしたいと考え、禁断の恋に足を踏み入れたゆりあに「好きにしていい」と告げる吾良。一時は本物の家族さながらの絆を築き上げつつあったのに、ここへ来てバラバラになってしまった“疑似家族”は、一体どうなってしまうのか。一方、ゆりあと年下彼氏・伴優弥(木戸大聖)の禁断の恋にもまさかの展開。ゆりあが優弥の妻・伴里菜(えびちゃん)と一対一で対面することに。
【編集部MEMO】第8話あらすじ
昏睡状態から順調に回復を遂げるも、まだ言葉は発せない……はずだった伊沢ゆりあ(菅野美穂)の夫・伊沢吾良(田中哲司)。しかし夫の“彼女”・小山田みちる(松岡茉優)とその娘たちとの同居続行をめぐって“一家”が揉める中、突然口を開き、次女・小山田みのん(田村海夏)は自分の子だと断言した。それは吾良が争いを収めるため、そして自分の介護に縛られてきた“彼氏”・箭内稟久(鈴鹿央士)を自由にするためについた渾身の嘘。しかし、真相を知らない稟久はショックで家を飛び出し、吾良への愛を断ち切るかのように、バレエ講師・松川智(黒羽麻璃央)との交際を始める。そんな稟久に、ゆりあは吾良の真意を伝えようとするが、一度もつれた感情の糸はなかなかほどけない。一方、実は少し前から完全に意識を取り戻していた吾良は、ゆりあに好きな人がいることも認識。苦労をかけたゆりあに謝り、「俺はもう大丈夫だから、好きにしていい」と優しく告げる。その矢先、ゆりあと伴優弥(木戸大聖)の“禁断の恋”にまさかの展開が訪れる。優弥からゆりあの存在について聞かされた妻・伴里菜(えびちゃん)が、ゆりあを見せろと言い出したのだ。そんな中、ゆりあは里菜と一対一で会って話そうと決意する。