日本の出版社・自由国民社が12月1日、その年1年の間に話題となった言葉を選ぶ毎年恒例の「『現代用語の基礎知識』選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」を発表した。年間大賞に選ばれたのは、阪神タイガース・岡田彰布監督の「アレ(A.R.E.)」だったのだが、この発表にネットでは「やはりアレか」「初めて聞いた」などと、これも近年では毎年恒例だが、やはり評価が分かれている。
ユーキャン新語・流行語大賞は、1年の間に発生した多種多様な「ことば」の中から、広く大衆に親しまれた新語・流行語を選び、その「ことば」に関わった人物、団体を表彰するもの。
2023年の年間大賞に選ばれたのは、阪神タイガース・岡田彰布監督の「アレ(A.R.E.)」だった。「アレ(A.R.E.)」は、今年プロ野球で1985年以来38年ぶりとなる日本一に輝いた阪神タイガースのチームスローガンであり、岡田監督が選手にプレッシャーをかけてしまうと「優勝」言い換えたものだ。ちなみに、野球用語が年間大賞を受賞するのは、これで3年連続で、2021年は大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」、2022年は村上宗隆選手の「村神様」が受賞している。
<トップ10>
- 新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
- OSO18/アーバンベア
- 蛙化現象
- 生成AI
- 地球沸騰化
- ペッパーミル・パフォーマンス
- 観る将
- 闇バイト
- 4年ぶり/声出し応援
<選考委員特別賞>
- I'm wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)
ネット上では、今回の発表に「そらそーよ」「やはりアレか」「アレさすが。みんなアレアレ言ってたよ」「アレのアレもダブルで賞あげたい!」「アレおめでとう!」と祝福する声がある一方で、「初めて聞いたわ、野球ファンの中では知られてんの?」「え、流行ってた?」「えぇ……。正直野球ファンの間でしか流行ってなかったけど…」などの声が寄せられている。
ユーキャン新語・流行語大賞は、特に野球用語がエントリーされやすい傾向が既に知られており、こうした反応も年末の風物詩になりつつある。遡れば、1996年の長嶋監督の「メークドラマ」などは、野球用語だが文句なしの新語・流行語だったはずだ。平成や昭和の文化にだって、あえて後世に残したい良いものは沢山あるのだ。