ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計110万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
朝活がムリなら「帰宅後」はどう? 平日の数時間で人生を変える本
11月のランキング1位は、『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(リュ・ハンビン、小笠原藤子 (訳)、文響社)です。
「平日はただ週末を待ってやり過ごす」「帰ったら動画を見て寝るだけ」という人は多いのでは? でも、それはもったいない! 1日24時間のうち仕事と睡眠時間を除いたとしても、毎日5~6時間は自由に使えるのです。「この時間を有効に使って、夢や目標を実現しよう」というのが本書のテーマです。
とはいえ、「帰宅後はバタバタでそんな時間がない」というのも本音ですよね。そこで「時間を2倍に増やす方法」として次の2つを提案しています。
1つ目は、一日の行動を事後記録すること。1時間ごとに自分の行動や起こったことを記録するとパターンが見えてきて、自分にぴったりの時間の使い方がわかってくるとか。2つ目は、「帰宅後ルーティン」をつくることです。帰宅後に充実した時間を過ごすには、「20時からは30分英語の勉強をする」など、決まった時間に決まったことをするルーティンをつくるといいそうです。
限られた時間をうまく使って、自分らしい生き方を実現しましょう!
仕事ができる人が「こっそりやってること」がわかる本
2位は『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(安達裕哉、日本実業出版社)。flierでは11月下旬の公開にもかかわらず、あっという間に2位にランクインした大注目の一冊です。
表舞台で華々しく活躍しているスポーツ選手も、裏では必ず努力をしています。それと同じで、「仕事ができる人」も見えないところで必ず“何か”をしているのです。
その“何か”を一冊にまとめたのが本書。その“何か“のひとつは、「最初に案を出すこと」です。たとえば、ある会社ではサービス改善についての会議が行われましたが、なかなか発言者が出てきません。そこに若手社員が自信なさげに手を挙げてアイデアを発表しました。ですが、残念ながらその案は稚拙なものでした。
それでも会議を取り仕切る部門長は「良い意見だ」と彼を褒めました。後でその理由を聞いてみたところ「批判は誰でもできるけど、最初に案を出すのは勇気がいるし、皆からバカにされないように勉強しなければならない。だから、最初に案を出す人が一番偉いんだ」と言ったそうです。
本書では他にもコミュニケーション術や思考・行動習慣など幅広く紹介しています。見えないところで読んで、仕事ができる人になっちゃいましょう!
“コミュ力お化け” 田村淳はどうできた?
3位にランクインしたのは『超コミュ力』(田村淳、すばる舎)です。
人気タレントとして数々の番組を盛り上げる田村さんは、誰から見てもコミュ力の塊。ですが、地元・下関から上京したときは「田舎者とバカにされないか」「自分の下関弁は通じるのか」と不安でいっぱいだったそうです。
そんな田村さんが取った打開策は、渋谷の真ん中で「渋谷駅はどこですか?」と道行く人に尋ねるというもの。これを繰り返すことで「自分と同じ不安を抱えている人もいる」「このタイプは道を教えてくれる」などがわかり、成功体験を重ねるにつれコミュ力も上がっていったそうです。
田村さんいわく「コミュ力は技術」だそう。本書を読んで、田村さん直伝の「超コミュ力」を身につけてはいかがでしょうか?
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
今月は、人生や仕事をより良くしようと模索するマイナビ世代の姿が見えたランキングでした。
本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。11月のランキングでは、『話し方すべて』(桐生稔、かんき出版)、『感情的にならない本』(和田秀樹、PHP研究所)、『これからの生き方図鑑』(樺沢紫苑、光文社)、『堀江貴文のChatGPT大全』(堀江貴文、荒木賢二郎、幻冬舎)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。