ゲオストアは12月6日、全国のゲオモバイル/ゲオショップ/セカンドストリート約1,400店舗で2023年に取り扱った中古スマホのデータを集計した、「【ゲオ2023 年間ランキ ング】リユーススマホ販売・買取数量」を発表した。

販売はiPhone SE(第2世代)が上位を独占、買取はiPhone 8が上位をキープ

まずは販売数量/買取数量の総合ランキングを見ていこう。このランキングの集計にあたっては、各機種をキャリアごとにカウントしているが、容量違いは1機種として取り扱っている。

【総合】リユーススマホ販売数量ランキング
順位 商品名 キャリア 発売年
1 iPhone SE(第2世代) au 2020年
2 iPhone SE(第2世代) SoftBank 2020年
3 iPhone SE(第2世代) SIMフリー 2020年
4 iPhone 8 docomo 2017年
5 iPhone 8 SoftBank 2017年
6 iPhone 8 au 2017年
7 iPhone XR au 2018年
8 iPhone SE(第2世代) docomo 2020年
9 iPhone XR docomo 2018年
10 iPhone 11 au 2019年

販売数量の総合ランキングは、10位までのすべてをiPhoneシリーズが占める結果となった。1~3位は「iPhone SE(第2世代)」のキャリア違い/SIMフリー版が独占。さらに8位も「iPhone SE(第2世代)」のドコモ版が入っており、手ごろな価格でありながら最新のiOS 17にも対応しているというのが人気の理由かと思われる。

昨年は販売数量藍禁句1位~3位となっていた各キャリアの「iPhone 8」は、今年は4~6位。「iPhone 7」はベスト10から姿を消している。いずれもiOSの最新バージョンのサポート対象外となった影響が大きいだろう(「iPhone 7」は2022年リリースのiOS 16で、「iPhone 8」の世代はiOS 17でサポート対象外)。ホームボタン搭載機種を求めるユーザーの人気は、今後いっそう「iPhone SE」に集中することになりそうだ。

次は買取数量のランキングだ。こちらも10位までをiPhoneシリーズが独占するのは変わらない。

【総合】リユーススマホ買取数量ランキング
順位 商品名 キャリア 発売年
1 iPhone 8 docomo 2017年
2 iPhone 8 SoftBank 2017年
3 iPhone 8 au 2017年
4 iPhone SE(第2世代) SoftBank 2020年
5 iPhone SE(第2世代) au 2020年
6 iPhone 11 au 2019年
7 iPhone XR au 2018年
8 iPhone XR docomo 2018年
9 iPhone SE(第2世代) SIMフリー 2020年
10 iPhone 7 SoftBank 2016年

販売数量とは異なり、「iPhone 8」が1~3位。4~5位にソフトバンク/auの「iPhone SE(第2世代)」が入っているところまでは昨年と変わらず。「iPhone 8」については前述のようにiOS 17のサポート対象外となったことで機種変更への動きが加速したという面もありそうだ。なお全体の顔ぶれとしては、ドコモ/auの「iPhone 7」がランキング外となり、auの「iPhone XR/11」がランク入りしており、世代交代も進んでいる。

続いてはSIMとの同時販売のランキング。これも10位まではすべてiPhoneシリーズだ。なおこのランキングのみ、容量ごとに別機種としての集計になっている。

格安SIM同時販売 リユーススマホ端末販売数量ランキング
順位 SIMブランド 商品名 容量
1 UQmobile iPhone SE(第2世代) 64GB
2 Y!mobile iPhone SE(第2世代) 64GB
3 UQmobile iPhone 12 128GB
4 UQmobile iPhone 8 64GB
5 UQmobile iPhone XR 128GB
6 UQmobile iPhone 11 128GB
7 Y!mobile iPhone XR 64GB
8 UQmobile iPhone SE(第3世代) 64GB
9 UQmobile iPhone 12 mini 128GB
10 Y!mobile iPhone 11 128GB

「iPhone SE(第2世代)」が1~2位というのは端末のみの販売ランキングと同様だが、こちらでは「iPhone 12」世代と「iPhone SE(第3世代)」がランク入りしているのが相違点。ゲオモバイルによる分析では、安価な端末を求める層と長期利用を見越して比較的高単価の端末を購入する層の二極化が進んでいるとしており、SIMセットの平均販売価格は昨年比で約4,000円上昇しているという。

Android限定では「AQUOS wish2」docomo版が販売数量トップ

総合ランキングではベスト10がiPhoneシリーズに占められてしまうということで、Androidスマートフォンに限ったランキングも公表されている。まずは販売数量ランキングから見ていこう。

【Android】リユーススマホ販売数量ランキング
順位 商品名 キャリア メーカー 発売年
1 AQUOS wish2 SH-51C docomo SHARP 2022年
2 Redmi Note 10 JE XIG02 au Xiaomi 2021年
3 Libero 5G III A202ZT Y!mobile ZTE 2022年
4 Libero 5G II A103ZT Y!mobile ZTE 2021年
5 OPPO A54 5G OPG02 au OPPO 2021年
6 Google Pixel 6a au Google 2022年
7 Galaxy A22 5G SC-56B docomo SAMSUNG 2022年
8 AQUOS sense3 basic SHV48 au SHARP 2020年
9 arrows We FCG01 au FCNT 2021年
10 arrows We F-51B docomo FCNT 2021年

2022年発売の機種も4機種ランクインしており、2019年以前の機種がないなど、iPhoneに比べて最近の機種がよく売れている傾向だ。

次は、同じくAndroid限定の買取ランキング。

【Android】リユーススマホ買取数量ランキング
順位 商品名 キャリア メーカー 発売年
1 Libero 5G III A202ZT Y!mobile ZTE 2022年
2 AQUOS wish2 SH-51C docomo SHARP 2022年
3 Redmi Note 10 JE XIG02 au Xiaomi 2021年
4 arrows We FCG01 au FCNT 2021年
5 Redmi Note 10T A101XM SoftBank Xiaomi 2022年
6 OPPO A54 5G OPG02 au OPPO 2021年
7 Libero 5G II A103ZT Y!mobile ZTE 2021年
8 AQUOS sense3 basic SHV48 au SHARP 2020年
9 Google Pixel 6a au Google 2022年
10 arrows We F-51B docomo FCNT 2021年

10機種中9機種が販売数量ランキング10位以内に入っている機種で、「Galaxy A22 5G SC-56B」がランク外となり、「Redmi Note 10T A101XM」がランクインしている。

販売/買取とも、各機種の製品レンジはエントリー~ミドルレンジクラス。新品スマホ販売のシェアで上位に入る「Xperia」がランク入りなし、「Galaxy」が販売で1機種のみランクインというのも、両シリーズが中上位グレードの製品に力を入れていることの反映かと思われる。1位のZTE「Libero 5G III A202ZT」については、キャリアショップ/家電量販店において販売強化施策の対象となったことによる影響が大きいという。

販売経路別では各キャリア1~2機種のAndroid機がランクイン

次は販路(新品時の販売経路。3キャリア/SIMフリー)別の販売ランキングを見ていこう。各キャリアともiPhoneシリーズがほとんどで、1~2機種のAndroid機がランクインするという状態。SIMフリー機についてはキャリアモデルよりも新しい世代の機種が多いという印象だ。

販売数量ランキング:docomo
順位 商品名 発売年
1 iPhone 8 2017年
2 iPhone SE(第2世代) 2020年
3 iPhone XR 2018年
4 iPhone 7 2016年
5 iPhone 11 2019年
6 iPhone XS 2018年
7 AQUOS wish2 SH-51C 2022年
8 iPhone X 2017年
9 iPhone 12 2020年
10 iPhone 11 Pro 2019年
販売数量ランキング:au
順位 商品名 発売年
1 iPhone SE(第2世代) 2020年
2 iPhone 8 2017年
3 iPhone XR 2018年
4 iPhone 11 2019年
5 iPhone 7 2016年
6 iPhone 12 2020年
7 Redmi Note 10 JE XIG02 2021年
8 iPhone SE(第3世代) 2022年
9 iPhone 12 mini 2020年
10 iPhone XS 2018年
販売数量ランキング:SoftBank
順位 商品名 発売年
1 iPhone SE(第2世代) 2020年
2 iPhone 8 2017年
3 iPhone 7 2016年
4 iPhone 12 2020年
5 iPhone 11 2019年
6 iPhone XR 2018年
7 iPhone 12 mini 2020年
8 Libero 5G III A202ZT 2022年
9 Libero 5G II A103ZT 2021年
10 iPhone SE(第3世代) 2022年
販売数量ランキング:SIMフリー
順位 商品名 発売年
1 iPhone SE(第2世代) 2020年
2 iPhone 11 2019年
3 iPhone 12 mini 2020年
4 iPhone 12 2020年
5 iPhone SE(第3世代) 2022年
6 iPhone 8 2017年
7 iPhone 13 mini 2021年
8 iPhone XR 2018年
9 iPhone 14 Pro 2022年
10 iPhone 13 2022年

最後は販路別の買取数量ランキング。SIMフリー版で「iPhone 14」シリーズが「Pro」「Pro Max」を含めて3機種ランクインしているのは、1年ごとに下取りに出して常に最新機種を使いたいというユーザーが少なくないことをうかがわせる。

買取数量ランキング:docomo
順位 商品名 発売年
1 iPhone 8 2017年
2 iPhone XR 2018年
3 iPhone 11 2019年
4 iPhone SE(第2世代) 2020年
5 iPhone 7 2016年
6 iPhone XS 2018年
7 iPhone X 2017年
8 iPhone 12 2020年
9 AQUOS wish2 SH-51C 2022年
10 iPhone 11 Pro 2019年
買取数量ランキング:au
順位 商品名 発売年
1 iPhone 8 2017年
2 iPhone SE(第2世代) 2020年
3 iPhone 11 2019年
4 iPhone XR 2018年
5 iPhone 7 2016年
6 iPhone 12 2020年
7 Redmi Note 10 JE XIG02 2021年
8 iPhone XS 2018年
9 iPhone 11 Pro 2019年
10 iPhone SE(第3世代) 2022年
買取数量ランキング:SoftBank
順位 商品名 発売年
1 iPhone 8 2017年
2 iPhone SE(第2世代) 2020年
3 iPhone 7 2016年
4 Libero 5G III A202ZT 2022年
5 iPhone 12 2020年
6 iPhone 11 2019年
7 iPhone XR 2018年
8 iPhone SE(第3世代) 2022年
9 iPhone 6s 2015年
10 iPhone X 2017年
買取数量ランキング:SIMフリー
順位 商品名 発売年
1 iPhone SE(第2世代) 2020年
2 iPhone 14 Pro 2022年
3 iPhone 11 2019年
4 iPhone 14 Pro Max 2022年
5 iPhone SE(第3世代) 2022年
6 iPhone 14 2020年
7 iPhone 12 mini 2020年
8 iPhone 12 2020年
9 iPhone 8 2017年
10 iPhone 13 2022年