「結婚当初は仲が良かったのに、最近は夫が冷たい気がする……」と悩んでいる女性もいるのではないでしょうか。その原因はもしかすると、夫の妻であるあなたへの愛情が無くなってしまったからかもしれません。

この記事では、妻に愛情がない夫の行動やその心理と原因、対処法を紹介します。

妻に愛情のない夫がとりがちな行動

  • 妻に愛情のない夫がとりがちな行動

    妻への愛情は夫の行動から推し量れます

夫の妻に対する愛情の有無は、夫の言動や行動に表れることが多いです。

ここでは、妻に愛情がない夫がとりがちな行動について紹介します。「夫に愛されていないかもしれない」と感じている女性は、夫の行動が当てはまっていないかチェックしてみてください。

ただし、ここに挙げる行動はあくまで一例です。夫の行動の一部が当てはまるからといって「夫は私への愛情がもうないんだ」と決めて落ち込むのではなく、「今の夫婦関係の課題を見つけて改善できるように役立てる」という意識で確認してみてくださいね。

妻と会話をしようとしない

会話によるコミュニケーションは人間関係を構築する上での基本です。特に家族であれば、毎日の会話でお互いの今の状況や悩み、気持ちなどを共有できます。

妻と会話をしようとしない夫は、妻に自分のことを知られたくないと感じていたり、妻に関心がないと思っていたりする可能性があります。特に、今までは毎日会話を楽しむ関係だったのに最近になって会話をしなくなったというのであれば、妻に対して何かしらの不満を感じていることが多いです。

しかし、人によってコミュニケーションに必要と感じる会話の量は異なるので、一概に「会話がなければ夫は妻への愛情を抱いていない」とはいえませんが、明らかに会話が減ったのであれば夫の気持ちが離れたサインかもしれません。

休日も1人で出かけてしまう

休日なのに妻との時間を全く取らず、いつも1人で出かけてしまうような行動は、妻に愛情がない夫がとりがちな行動の一つとして考えられます。

男性は妻への愛情がなくなってしまうと、妻と一緒にいるのが苦痛になり、妻に自分の行動を把握されるのを避けようとします。「休みの日くらいは妻と関わらずに過ごしたい」と思って、なるべく1人で出かけようとするのでしょう。

特に、「出かけるときに妻に知らせずにいなくなってしまう」「行く場所や帰る時間を教えたがらない」「用事もないのに1人で出かける」などの行動が目立つ場合には、妻への愛情がなくなってきているサインの可能性があります。

妻の誕生日や結婚記念日を祝わなくなる

男性は女性に比べると、誕生日や結婚記念日、クリスマスなどのお祝いごとを重要視していない人が多いです。そのため、悪気はなく大切な日を忘れてしまうこともあります。

しかし、新婚当初は毎年祝っていた記念日を急に祝わなくなったり、誕生日や結婚記念日に対して興味がなさそうな態度をとったりする場合は、妻への愛情がなくなってきているのかもしれません。「誕生日や結婚記念日を祝って、妻を喜ばせたり妻に感謝を伝えたりしたい」と思う気持ちが夫の中になくなっているサインの可能性があります。

セックスレス・スキンシップがない

良好な夫婦関係を築くにあたって、ハグやキス、セックスといった肌が触れ合うコミュニケーションは非常に大切です。出会ったばかりの頃や新婚当初のようなときめきは失われていたとしても、スキンシップはお互いへの信頼や愛情を確かめ合うために必要だといえます。

しかし、手をつないだりマッサージしたりというような日常的なスキンシップを強く拒んだり、セックスを誘っても断られてセックスレス状態になっていたり、スキンシップをあからさまに避けている様子が見られるのであれば、妻への愛情が失われているサインの可能性があります。

ただし、セックスやスキンシップの頻度は人それぞれなので、セックスやスキンシップが少ないことがそのまま愛情の有無につながっているとは限らない点には留意しましょう。

自分の部屋に閉じこもる

妻に愛情がない夫は、帰宅後や食事を済ませた後など、家族とのコミュニケーションの時間を取らずに自分の部屋に閉じこもってしまいがちです。妻への愛情がなくなると、妻と同じ空間にいたくないと感じるようになったり、なるべく妻との会話をせずに済ませたいと考えたりするようになるからです。声をかけても部屋から出てこなかったり、返事をしなかったりするケースもあります。

妻に愛情がない夫にとって、妻が常にいるリビングなどはくつろげる場所ではありません。夫自身の部屋が唯一、夫にとっての安全地帯であると感じるので、妻が部屋に入ろうとすると激しく怒ることも多いです。

個人の部屋がない場合でも、ヘッドホンやイヤホンなどを着けて周りからの音を遮断し、自分の世界に閉じこもってしまったり、自分だけの趣味に没頭したりして妻を拒絶するようにしたりする振る舞いは、妻への愛情がなくなってきているサインだと考えられます。

妻の体調を心配しない

本来であれば、愛する妻の体調が悪ければ夫は心配になり、優しく接したり看病したりするものです。しかし、妻への愛情がない夫は、妻に関心がなかったり、妻を大事に思う気持ちがなかったりするため、妻の体調を気遣うことはなくなります。

妻のことよりも自分のことのほうが大切で、妻が体調不良を伝えても自分の夕飯を気にしたり、自分に感染しないかを気にしたりします。「体調不良になるのは気が緩んでいるせいだ」「健康管理ができていない証拠だ」などと、妻を責めるような言動をする人もいます。

仕事の帰りが遅い・休日出勤が多い

毎日のように仕事の帰りが遅かったり、休みの日でも休日出勤が多かったりする場合は、なるべく妻と一緒にいる時間を減らすために、会社に長く居座っている可能性があります。妻がいる家はくつろげないと感じているので、仕事をしたり会社にいたりするほうが気持ちが楽なのでしょう。

給料を家に入れない

妻への愛情がなくなると、妻や家族を養おうする気持ちがなくなってしまう人もいます。「自分が働いて稼いだ給料なのに、なぜ妻に渡さなければならないのか」という思いが強くなり、家庭に入れる生活費を減らそうとしたり、自分が自由に使える金額を相談もなく増やそうとしたりするのです。

自分の給料を妻に預けようとしなくなったり、今まで会社から持ち帰っていた給与明細を持ち帰って来なくなるなど詳細な金額を妻に知らせないようにしたりするケースもあります。

家事や育児を手伝わない

今まで分担していた家事や協力していた育児を急にやらなくなったり妻に押し付けたりするのも、妻への愛情がなくなってしまったサインかもしれません。

妻への愛情がなければ、妻と協力して家庭を築いていこうとする気持ちや、「妻を手伝って負担を軽減させてあげたい」と思う気持ちがなくなります。むしろ「自分の負担を減らしたい」という方向に考えが傾くので、愛情がある時には手伝っていた家事や育児を手伝わなくなってしまうのです。

感謝の言葉がない

妻に愛情がない夫の中には、妻のことを身の回りの世話をしてくれる家政婦のように考えてしまっている人もいます。そのような人は、妻が自分の身の回りのことをやってくれて当たり前だと考えているので、妻に感謝の言葉を伝えないことが多いのです。

妻に対する愛情がなくなったわけではなくても、長い時間一緒に暮らしていたり子どもが生まれたりして夫婦の関係性が変わり、妻が夫にとって母親のような存在になったことで夫が甘えてしまっているケースもあります。

妻に愛情のない夫の心理や原因

  • どうしてこんな行動をとるの? 妻に愛情のない夫の心理や原因

    夫が愛情のない行動を取るのには理由があるかもしれません

互いに愛し合って結婚したはずの夫が、自分にたいしてそっけない態度をとるようになってしまったら、悲しい気持ちになることでしょう。なぜ夫が冷たくなったのか、心当たりがない人もいるかもしれません。でも、その理由さえ判明すれば、今後の方針を決められます。

ここからは、夫が妻に愛情がない行動をとってしまう心理や原因について紹介します。

妻を女性として見られなくなった

長年一緒に暮らしていると、お互い付き合いたてや結婚した当時のときめきやドキドキ感を忘れてしまいます。穏やかな関係を長く継続させていれば、ときめきやドキドキ感を失うのは自然なことです。

しかし、初めは身だしなみに気を遣っていた女性が、結婚してからは身だしなみに全く気を遣わず、いつもすっぴん&パジャマ&ボサボサ頭の姿でいるようになったら、夫もがっかりしてしまうでしょう。そして妻を女性として見られなくなった結果、妻に対する愛情がなくなってしまった可能性があります。

信頼関係が崩れてしまった

夫婦は「最も近い他人」ともいわれます。親子のように血がつながっているわけでもないのに、家族として一緒に過ごす特別な関係だからです。

だからこそお互いに信じ合える関係性でなければ夫婦を続けていくことはできません。妻に嘘をつかれたり、隠し事をされたりすると、夫は妻のことを信じられなくなり、愛情が失われていくケースもあります。

愛されていないと感じている

愛する妻のために一生懸命仕事をこなし、疲れて帰ってきたのに「おかえりなさい」の一言もかけてもらえない、家庭の経済状況や仕事の役職などを周りの家庭と比べられるなど、妻からの愛情を感じられない状況が続くと、夫は「妻はもう自分のことを愛していないんだ」と考えてしまいます。

妻に愛されることを諦めると、妻を愛することも諦めてしまうため、夫の心の中にあった妻への愛情も失われてしまうのでしょう。

強いストレスがある

強いストレスを抱えていると、本当は妻のことを愛していないわけではないのに、妻にたいして愛情がないような行動をとってしまうこともあります。

たとえば、仕事が忙しくてイライラしていたり悩んでいたりすると、妻の話を真剣に聞いてあげられず、そっけない態度をとってしまうこともあるでしょう。家庭や妻に関わらないことであっても、強いストレスを抱えていると、家庭での言動や振る舞いにまで影響を及ぼしてしまうものです。

妻に甘えている

家族として長い時間一緒に生活していることで、「これくらい言わなくてもわかってくれているはず」「わざわざ言葉や態度に示さなくても伝わるだろう」と思い、妻への感謝や愛情表現を疎かにしてしまう夫もいます。

自分の行動によって、妻が「愛されていない」と感じているとは気づいていないことがほとんどなので、夫婦で話し合い気持ちをしっかり伝えるとよいでしょう。

ほかに好きな人ができてしまった

結婚している人がほかの異性を好きになってしまうのは、一般的に許される行為ではありません。しかし、人の恋心は他人が縛れないものでもあります。

ほかに好きな人ができてしまい、気持ちがそちらへ傾いてしまった結果、妻への愛情がなくなり、冷淡な態度をとってしまうようなケースもありえないことではないのです。

夫の愛情を感じられなくなった妻にできる対処法

  • 夫の愛情を取り戻したい! 妻にできる対処法

    夫の愛情を取り戻すためにできることがあります

ここからは、夫の愛情を感じられなくなった妻ができる対処法を紹介します。夫との関係を修復したいのであれば、少しでも良い関係性に戻せるような行動を意識してみましょう。

身だしなみを整える

身だしなみを整えることは、妻を女性として見られなくなってしまったために愛情がなくなってきている夫には有効的だと考えられます。付き合い始めたときを思い出して、髪を整えたり、おしゃれをしたりしてみましょう。

ダイエットを始めてみるなど、美しさや健康を保つための努力をしている姿を見せるのも効果的です。

女性は結婚すると、仕事や家事・育児に追われてしまい自分磨きを後回しにしてしまうのは仕方のないことです。ただ、少しでも余裕がある日は、隙間時間を使って身だしなみを整えることに時間を使ってみてください。少しのメイクとヘアアレンジで、雰囲気は意外と変わるものです。

夫が妻の女性としての魅力にもう一度気づけば、妻への愛情も復活するかもしれません。

笑顔で接する

長い時間を共に過ごしていると、相手の嫌な部分も見えてきます。それが積み重なった結果、お互いに笑顔を見せる時間が減ってきてはいないでしょうか。

笑顔は人を魅力的に見せますし、笑顔を見せることで夫に愛情を伝えることもできます。 自分がまず行動を変化させれば、相手の反応も変わり、状況を改善させるきっかけとなるでしょう。

夫の話をしっかり聞く

「夫は口を開けば仕事の愚痴ばかりで、話を聞いてもつまらない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、夫が仕事の愚痴をこぼすのはあなたを信頼している証拠です。妻がしっかりと夫の話を聞くことで、夫は「家庭内に自分の居場所がある」「自分は受け入れられている」と感じられます。

反対に、夫の話を聞かず拒絶するような反応を示したり、妻が自分の話ばかりしてしまったりすると、夫は自分が「尊重されていない」「愛されていない」と感じるようになり、妻への愛情も薄れていってしまうのです。

夫が話したそうにしているときは、夫の話に耳を傾けるようにしましょう。それだけでも信頼関係を修復することに繋がるはずです。

束縛や詮索をしない

夫に愛情がないと感じられるような行動をとられると、「夫が不倫をしているかも」「隠していることがあるのかもしれない」と疑心暗鬼になってしまいがちです。不安を払拭したくなり、いつも以上に夫の予定をチェックしたり、嘘をついていないか詮索したりするようになります。

しかし、そのような束縛や詮索は、夫にさらなるストレスを与えてしまい、妻への愛情をさらにすり減らしてしまう可能性もあります。

まずは夫を信じて、余計な束縛や詮索をしないよう意識しましょう。「あなたを信じている」というメッセージを意識的に伝えていると、徐々に夫もその信頼に応えてくれるようになるかもしれません。

感謝を伝える

感謝を伝えるというのは、家族間では疎かになってしまいがちです。夫が家事をしてくれたとしても「これくらいの家事、してもらって当たり前」という意識になってしまっていませんか?

夫は「家事をしたとしをても少しも感謝されない」と、自分の行動を認めてもらえなかったような気持ちになり、妻への愛情が減ってしまうこともあります。

まずは些細なことにたいしてでもよいので、夫の行動について感謝を伝えるようにしましょう。

最終的には離婚を検討するのも一つの手

最善を尽くしても夫婦関係を修復できず、精神的にも追い詰められてしまったら、離婚を検討してみてもいいかもしれません。

「離婚をするのは悪いことだ」と自分を責めずに、自分が幸せになるために選択肢を増やすことを優先してみてくださいね。

愛情がなくなったと感じたらお互いにとって最善の選択を模索しよう

  • 愛情がなくなったと感じたらお互いにとって最善の選択を模索しよう

    お互いにとって最善の選択を模索しましょう

妻に愛情がない夫の行動には、妻との会話を避けるようになったり自分の部屋に閉じこもったりするようなコミュニケーションを避けるタイプや、家事や育児を手伝わなくなったり給料を家に入れなくなったりと家庭の責任を放棄してしまうタイプなど、人によってさまざまです。

夫がそのような行動をとってしまう心理や原因は、妻を異性として見られなくなったり信頼関係が崩れてしまったり、ほかに好きな人ができてしまったりといったことが考えられます。

まずは夫婦関係を修復できるように、今回紹介したような対処法を実践してみてください。最善を尽くしても関係が修復されないようであれば、どちらかが我慢して無理やり婚姻生活を続けるよりも、離婚を選択したほうがお互い幸せになれることもあります。

夫に愛されていないと感じたら、お互いが一番幸せになれる選択をできるように考えてみてくださいね。