パナソニックは、テクニクス(Technics)ブランドの価値を発信する新たな拠点として、京都・四条新町に「Technics café KYOTO」を12月6日にオープンする。入場は無料(カフェのメニューは有料)。

  • 京都・四条新町に「Technics café KYOTO」を12月6日にオープン。音楽を再生するのは、テクニクスの最上級「リファレンスクラス」システム

  • Technics café KYOTOの入口

  • 報道関係者向けの内覧会でふるまわれた、「ミルクバターのシナモンシュガー」セット

  • 京都・小川珈琲監修のオリジナルメニューを提供。パナソニックのスチームオーブンレンジ/オーブントースター「ビストロ」で調理して提供する

Technics café KYOTOは、パナソニック家電のデザイン拠点「Panasonic Design Kyoto」が入居する「京都四条新町ビル」1階に常設スペースとして開設。四条通りに面する立地で、テクニクスのターンテーブルの愛用者でもある建築デザイナー・関 祐介氏が内装デザインを担当。オーディオ専用の試聴室のような空間とは異なる開放的なスペースに仕立てており、月3,000人の来場を見込む。

  • Technics café KYOTOの外観

  • パナソニック家電のデザイン拠点「Panasonic Design Kyoto」が入居する「京都四条新町ビル」

  • 内装デザインを担当した、建築デザイナーの関 祐介氏

所在地は京都府京都市中京区新町通錦小路下る小結棚町444番地。営業時間は曜日によって異なり、日~木曜日が11時~20時、金~土曜日は11時~22時。定休日は年末年始。

  • ガラス張りの開放的な空間作りが目を惹く

近年のレコード人気や、サブスクリプションサービスの普及に見られるように、音楽の楽しみ方は多様化している。テクニクスは「Rediscover Music」をブランドメッセージに掲げ、「音楽を愛するすべての人に最高の感動体験を届ける」という信念のもと、これまで多彩な製品の開発/販売を行ってきた。今回、“まだ経験したことのない音と出会える空間”として、インバウンド(訪日外国人)や学生が多い京都という文化の交流地で「日本発の新たな音楽スタイル」をTechnics café KYOTOから発信していく。

  • 報道関係者向けの内覧会では、ブロードキャスターとして活動しているピーター・バラカン氏(左)を招いてのオーディオLIVEが開催された。右はパナソニック テクニクスブランド事業推進室 国内マーケティング課 課長の上松泰直氏

同カフェではコーヒーや軽食を味わい、リラックスしながら“ここでしか体験できない上質な音の空間”を目指し、音楽プロデューサーやアーティスト、DJ、京都市内のレコード店など多彩なプロフェッショナルが選んだプレイリストで音楽との出会いを演出。テクニクスの最上級「リファレンスクラス」のシステムで音楽を再生する。

  • テクニクス リファレンスクラスのダイレクトドライブターンテーブルシステム「SL-1000R」

また、オーディオライブやDJイベントなど各種イベントも随時開催予定。DJターンテーブルの世界的定番モデルである「SL-1200MK7」を使ったDJシステムによるサウンドも楽しめる。オープニングイベントとして、12月6日18時から、プロデューサーの立川直樹氏をゲストに招いて「AUDIO LIVE vol.1」を開催する。

  • 多彩なジャンルのプロが選ぶプレイリストを店内でかける

  • DJ世界最年少チャンピオンの記録を保持する、DJ RENAがアグレッシブなDJプレイを披露

京都は人・文化・食が入り混じり、国や世代を超えて人々が集う街であり、同カフェでもさまざまなコラボレーションを実施。カフェのオリジナルメニューは、地元の「小川珈琲」監修によるもので、パナソニックの調理家電「ビストロ」(スチームオーブンレンジ、オーブントースター)で調理して提供する。

  • コラボレーションの紹介

パナソニックは、Technics café KYOTOを多様な人、音楽、文化の出会いを創出する拠点とし、「新時代に向けてハイエンドオーディオとDJカルチャーを継承し創造する、新たな音楽スタイルを楽しめる場」を目指すとしている。内覧会の模様は追ってレポートする

なお、Technics café KYOTOのオープン日となる12月6日は、1877年に世界初の錫箔円筒式蓄音機「フォノグラフ」がトーマス・エジソンによって発明され、音の記録・再生に成功した日。これにちなんで日本オーディオ協会と日本レコード協会、日本音楽スタジオ協会などが1994年、12月6日を「音の日」に制定している。

  • ジャズピアニストであり、日本オーディオ協会の会長も務める、パナソニック テクニクスブランド事業推進室 室長の小川理子氏が挨拶に駆けつけた

  • Technics café KYOTOは、2階まで吹き抜けとなっている。ここでハイエンドシステムを鳴らすにあたり、技術陣による綿密なサウンドチューニングが行われたとのこと

  • カフェの床面には、2つのターンテーブルを想起させるデザインを施している。生け捕りという手法(建築技法)を用いて、元々の床面を円盤状にカットして少し回転させるという大工事を行ったそうだ

  • 内覧会当日はあいにくの曇り空だったが、晴天の日は陽光が差し込む明るい空間になるかもしれない

  • テクニクスとバッグブランド・Manhattan Portage(マンハッタンポーテージ)のコラボも発表。レコードを収納できるショルダーバッグや各種アパレルを取りそろえ、2024年春に発売予定。価格はすべて未定