ベネッセホールディングスは12月1日、2023年の出来事や将来に関する小学生の意識調査の結果を発表した。調査は11月10日~26日、小学3~6年生の「進研ゼミ小学講座」会員1万8,802人(女子1万2,859人、男子4,728人ほか)を対象に行われた。
小学生の「憧れの人」ランキング、2位は「お母さん」、1位は?
憧れのひとを教えてもらったところ、1位「友達」、2位「お母さん」、4位「学校の先生」と、身近な人物が上位に。3位には、アニメ『推しの子』に登場する「星野アイ」がランクイン。理由を聞くと、歌やダンスのうまさに加えて、「可愛くてポジティブで明るくてアイドルの才能があるところ」「他の人のことも大切にしているところ」といった声が。
続いて、現実のアイドル「SnowMan」が5位に登場。6位には、WBCで日本代表を優勝へと導いた「大谷翔平選手」がランクイン。憧れの理由を聞くと、二刀流としての活躍だけでなく、「野球だけじゃなくて対応までもやさしいし、みんなのヒーローだから」「たくさんの人に勇気や感動を与えているから」など、人柄に憧れる声も。
小学生の「憧れの人」が活躍するジャンルは多岐にわたっているが、いずれも、パフォーマンスだけではなく、そのバックグラウンドや人柄に憧れる様子が多く見てとれた。
今年一番流行った言葉は「ひき肉です」
次に、今年一番流行った言葉を教えてもらったところ、現役中学生ユーチューバーグループ「ちょんまげ小僧」のメンバー「ひき肉」さんの挨拶「ひき肉です」(6,362票)が、2位の「それな」(403票)に大差をつけて1位に。挨拶に続けたり、場を盛り上げたりしたい時、給食でひき肉が出た時などに使うという声が目立った。
続いて、今年は初めてTikTok発の「なぁぜなぁぜ?」が3位にランクイン。「宿題があるのなぁぜなぁぜ?」「どんだけ部屋を片付けてもすぐ散らかっちゃうのなぁぜなぁぜ?」といった形で使う小学生が多いよう。以下、4位「それってあなたの感想ですよね?」、5位「草」が続いた。
今年もっとも印象的だったニュース1位は「戦争」
また、「キミにとって今年もっとも印象的だったニュースは?」と質問したところ、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの衝突に関するニュースから「戦争」が1位に。戦争に関する子どもたちの課題意識は思いのほか強いよう。以下、2位「ジャニーズ事務所関連」、3位「大谷翔平選手の活躍」、4位「“すとぷり“紅白初出場」、5位「全国各地でのクマの出没」、6位「WBCでの日本優勝」、7位「阪神の優勝」と続き、「野球」関連のニュースが多くあがった。
将来やってみたい仕事は?
次に、「将来やってみたい仕事は何ですか?」と尋ねたところ、4年連続で「YouTuber」が1位にランクイン。次いで、2位「芸能人」、3位「漫画家・イラストレーター・アニメーター」と続き、エンタメ関連の仕事が上位にランクイン。
一方、「将来に向けて勉強したいこと」を聞くと、1位「英語」、2位「プログラミング」、3位「算数・数学」という結果に。英語に関しては、「海外で活躍したい」「外国の人と話したい」という声が多く、スポーツ選手や学者、宇宙飛行士、キャビンアテンダント、医師といった具体的な職業での使用シーンを挙げる回答も。また、5位に「韓国語」がランクインしており、「K-POPが好き」「アイドルになりたい」「韓国に行きたい」という想いがあるよう。さらに8位に「外国語」がランクインするなど、語学関連が多い結果となった。
最後に、「キミの1年を一言で表すと?」と質問したところ、1位「楽しかった・楽しい」、2位「最高」、3位「挑戦・チャレンジ」、4位「がんばった」、5位「わくわく」など、上位10個のうち9つはポジティブな言葉が並び、小学生が充実した日々を送っていたことが伝わってくる結果となった。