ジョナサンの新作デザート「プリンノセターノ」(549円)が、SNSで「名前考えるのを諦めたネーミングっぽい」と話題になっている。「かわいい」「ちょっとイタリア語っぽい」「小林製薬みがある」と話題の商品を実食した様子をレポートしていこう。
ジョナサン新作「プリンノセターノ」
ジョナサンのデザートメニューとして10月に登場した「プリンノセターノ」。他のメニューは「フルーツフレンチトースト」「ティラミス」など普通の商品名なのに、これだけ直球すぎるネーミングだ。
生クリームの下にはプリン、プリンの下には「濃厚バスクチーズケーキ」(439円)と、スイーツが積まれている形状。
2種類のスイーツを横に並べて提供するのはわかる。プリン+ケーキを組み合わせたファミレスの皿盛りスイーツではサイゼリヤの「プリンとティラミス クラシコの盛り合わせ」のようなパターンも考えられるが、なぜ積み上げてしまったのだろうか。
パフェみたいにグラスに盛り付ける手もあっただろうに……と思いながら待っていると……
話題の「プリンノセターノ」を店員さんが直接運んできてくれた。あのネコちゃんロボットだと運搬中や客が受け取った際にくずれてしまうからだろうか。
上から軽くてふわっとした食感の「クリーム」に……
プルンプルンなジョナサンの自家製「カスタードプリン」、
そして最後はクリームチーズを使用した「濃厚バスクチーズケーキ」。あとはてっぺんにミントの葉が飾られており、とにかくシンプル。食レポをせずとも見ればわかるだろう、という気持ちも否めないが、実は食べてみると色々と発見があった。
組み合わせが楽しい!
バランスを崩して「プリンオトシターノ」にならないよう注意しながら食べ進んでいこう。プリンは固め、バスクチーズケーキもみっしりと詰まった作りのため土台はかなり堅牢。上側から食べていけばそうそう崩れなさそうだ。何事もしっかりとした土台は大事ということがわかる。
ジョナサンのスイーツが積み上がった「プリンノセターノ」、単品でそれぞれ食べても楽しいが、素材を組み合わせて食べるとさらに美味しさが広がる。
プリン+チーズケーキを一緒に食べると、濃厚なチーズケーキに濃いカスタードクリームが合わさったような味わいに。むっちりとした食べ応えのプリンと、どっしり濃いチーズケーキ、2つの食感の違いも楽しい。
チーズケーキ+クリームは、重めのチーズケーキにクリームの食感がプラスされてふわっと軽い印象に。クリームチーズを使った爽やかな味わいのチーズケーキの酸味がまろやかに、優しい味になる。
そしてプリン+クリームは、プリン・ア・ラ・モードをはじめデザートでよくある鉄板の組み合わせ。卵の風味がしっかりとあるやや固めのプリンは、見た目も色もちょっとレトロな雰囲気。
もちろん全部のせで食べてしまっても。複数の食材を一度に食べる楽しみ方はパフェっぽさもある。
プリンもチーズケーキもミニサイズではないので、中盤でやや飽きが来てしまったが、その時デコレーションされた「ココアパウダー」が良い仕事をすることにも気づいた。クリーム・プリン・チーズケーキととにかく見た目が白っぽいので見た目のメリハリをつけるためにココアを撒いているものだと思っていたが、味変要員として大変優秀だ。
プリンにつければチョコプリン、チーズケーキにつければチョコチーズケーキと、香ばしさとチョコレートの風味がプラスされて新たな味が楽しめる。
シンプルにスイーツを積んだ「プリンノセターノ」だが、今回SNSで話題になったことをきっかけにさらなる展開はあるのだろうか……? 次なる「ノセターノ」シリーズが出るのかどうか注目しつつ、ド直球ネーミングのスイーツを楽しみたい。