早稲田大学総合研究機構電子政府・自治体研究所は11月30日、「第18回早稲田大学世界デジタル政府ランキング2023」を発表した。

  • 第18回早稲田大学世界デジタル政府総合ランキング2023

このランキングは、デジタル先進国66か国・地域を対象に、国民生活に不可欠なデジタル政府の進捗度を主要10指標で多角的に評価したもの。主要10指標は、「デジタル・インフラ整備」「行財政最適化」「アプリケーション」「ポータルサイト」「CIO(最高情報責任者)」「戦略・振興」「市民参加」「オープン政府データ・DX」「セキュリティ」「先端技術」となっている。

1位は3年連続でデンマークがランクイン。カナダは昨年3位から1つ順位を上げて初の2位となった。トップ10のうち、昨年より順位を上げたのは、イギリス(6位→3位)、韓国(7位→6位)、オランダ(17位→8位)、アイルランド(14位→10位)。

特に8位のオランダは市民参加、行革分野が伸びて昨年17位からの大躍進。また、10位のアイルランドは行財政改革などが奏功して昨年14位から4ランクアップであった。

日本は18年目にして初めてトップ10位圏外の11位となった。「司令塔機関としてのデジタル庁の役割、権限の実効性に課題が残る」「都道府県、市区町村の行財政・デジタル格差の拡大は、人材、技術、予算面で顕著」など様々な課題と構造的弱点があることがわかったという。