デジタルマーケティング会社・エビリーは11月28日、2023年のYouTube上でトレンドになったキーワードを調査し、「YouTube流行語大賞」を発表した。大賞に選ばれたのは、フルーツをモチーフにした落ちものパズルゲーム「スイカゲーム」だった。ネットでは「納得」「一気にきたな」などと話題となっている。
「YouTube流行語大賞」は、同社の運営するYouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」で独自に集計したデータを用い、YouTube上で急上昇したキーワードの出現回数や、特定のキーワードに関連する動画数の昨対比上昇率を測定し、動画投稿本数や上昇率などの要素を総合的に見て、YouTube上で今年一番のトレンドとなったキーワードを決める賞。今回、2023年1月1日から2023年11月15日までの期間に投稿された、国内チャンネルの動画13,097,422本を対象に調査が行われた。
2023年の「YouTube流行語大賞」は、「スイカゲーム」だった。プレイヤーがフルーツを落とし、同じ種類のフルーツを組み合わせて大きなフルーツを作り上げ、得点を獲得するパズルゲームで、ゲーム性はシンプルな落ちゲーなのだが、親しみやすいイラストと、何度もチャレンジしたくなる依存性が特徴となっている。
「スイカゲーム」はもともと、2021年12月にNintendo Switch版が発売されたものだが、今年有名ゲーム実況者による動画配信の影響から、爆発的な人気を博し、約2か月で累計ダウンロード数が300万本を突破している。
同社は、「スイカゲーム」の受賞について「昨年と比較して、2万件以上の関連動画がYouTubeに投稿されています。ゲーム実況者たちによって作り出された一大ムーブメントは、視聴者の購買活動にも影響を及ぼしました。その規模の大きさから、今年の流行語大賞に選ばれました」と説明している。
このほか同調査では、YouTube上で今年トレンドとなったノミネートキーワードも発表。東北地方のマスコットキャラクターで、人気コンテンツの「ゆっくり動画」と似たコンテンツの「ずんだもん」や、原作・赤坂アカさん、作画・横槍メンゴさんによる人気漫画が原作のアニメ「【推しの子】」のオープニング楽曲「アイドル」、中学生6人組YouTuber「ちょんまげ小僧」のメンバーであるひき肉が、自己紹介の挨拶に使っているフレーズなど、今年のYouTube上で一度は見たことのあるキーワードが並んでいる。
ノミネートキーワードは以下の通り。
- ずんだもん
- 【推しの子】/アイドル
- 雑学
- みそきん
- ひき肉です/ちょんまげ小僧
- 強風オールバック
- 蛙化現象
- スシロー
- 王様戦隊キングオージャー
ネット上では「スイカゲームは一気にきたな~」「スイカゲームは納得だわ」「まあ妥当だな」「ふとしたときにやりたくなる中毒性のあるゲームで最高でした」「普通の流行語大賞よりはかなり納得出来るランキング。ずんだもんとスイカゲームは凄まじかったからね」「キングオージャーすげぇな…!観てない人はマジで面白いからマジで観ろよマジで…(語彙力喪失)」「」などの声が寄せられた。