女優の桜田ひよりが主演を務める東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『あたりのキッチン!』(毎週土曜23:40〜)。料理監修は有名料理店「賛否両論」の笠原将弘氏が担当しているが、きょう2日放送の第8話では、その笠原氏が作中に登場する。今回、笠原氏がドラマ初出演の感想などを語った。

  • 桜田ひより、笠原将弘氏 =東海テレビ提供

――ドラマ初出演の感想を教えてください。

いやぁ、人生において大変貴重な経験をさせていただきました。料理監修のお話をいただいた時、「できたら料理人の役で出演したいなぁ……」みたいなことをポロッと言っていたのですが、まさか夢が叶うとは……。まぁ料理人の役ではなく、「阿吽」に昼食を食べに来た近所のIT会社の社長、という設定だそうです。

――本番ではいきなりアドリブを入れていましたね!

「自分が客だったら、こんなこと言っちゃうかな」ということを、咄嗟に言ってしまいました。出てきた唐揚げが本当においしかったので、心の声が思わず漏れてしまった感じです。役を演じるということについて自分は素人。本業ではないからこそ、意外と伸び伸び演じられたのかもしれません。ちなみに私の実家は焼き鳥屋だったので鶏料理が出てくる比率は高かったのですが、唐揚げに関してはなぜかいつも甘酢がかかっていました。だから大人になるまで、それが当たり前だと思っていたんです。

――もしまたオファーがあったら?

いやぁ、怖いですね(笑)。ハマってしまったらどうしよう。オファーがあったらやりたいですね。今後は料理人と俳優の二刀流ということで(笑)。それは冗談ですが、とても勉強になりました。これからの仕事にも活きると思います。もし何かの機会があったらぜひ「役者・笠原将弘」を呼んでください。

【編集部MEMO】
桜田ひよりが演じるのは、コミュニケーション能力ゼロ、ゆえに友達もできず空回りばかりしてしまう大学3年生・辺清美。一度食べた料理は食材はもちろん、「小さじ1杯」といった調味料の微細な配合まで完璧にわかる“絶対味覚”を持つ清美は、就職活動を前に「これまでの自分を変えたい!」と思い切って飛び込んだ定食屋「阿吽」でアルバイトをスタートさせる。“コミュ力ゼロ”のため接客はからきしだが、料理の腕はピカイチ。思いを込めた料理を通して、ちょっとワケありな客の心をほぐし、温めていく。渡部篤郎は「阿吽」の店主・中江善次郎役、窪塚愛流は善次郎の一人息子・中江清正役、工藤美桜は清美と同じ大学に通う医学生・鈴代桜役を演じている。