セコム株式会社は11月21日、「日本人の不安に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は、2023年10月20日から24日の間、全国の20歳以上70歳未満の男女500人を対象に、インターネットで実施したもの。

  • 最近1年で不安に感じた事件・事故

はじめに、最近1年間で不安を感じた事件・事故について聞いたところ、最多は「偽メールや詐欺サイトを通じたフィッシング詐欺」(26.4%)、次いで「無差別の通り魔事件」(25.6%)、「空き巣などの住宅侵入」(20.8%)と続いた。

また、今年は特に全国で相次いだ「強盗事件」(18.4%)も上位に入り、生活者の日常に大きな不安を与える要因となったことがうかがえる。

  • 「フィッシング詐欺」を不安視している人の年代別の割合

不安を感じた人が多い「フィッシング詐欺」について年代別に見てみると、60代が42.0%で最も高く、50代が31.0%、40代が32.0%で、2割以下の30代・20代に比べて多くの人が不安を感じていることがわかった。

  • 今後の治安悪化・犯罪増加の可能性,防犯対策の有無

今後、治安の悪化や犯罪が増加する可能性があると思う人は全体の76.0%で、2022年よりも5.0%アップした。一方で、治安の悪化や犯罪増加を不安に感じているにも関わらず、「防犯対策をしていない」という人が65.0%いることがわかった。

  • 実施している防犯対策

防犯対策をしている人に具体的な対策を尋ねたところ、「玄関ドアをワンドア・ツーロック(二重錠)にする、または窓に補助錠を付けている」(49.1%)が最も多かった。

  • 家に知らない人が来訪した時の対応

また、家に知らない人が来訪したときの対応方法を聞くと、「モニター付きインターホンでの確認」(44.0%)が最も多い結果に。次いで、「ドアを開ける前に来訪の目的を確認」(25.6%)、「ドアスコープで相手を確認」(21.4%)と続いた。一方、「実施していることはない」と回答した人も25.2%いた。