鉄道博物館(さいたま市)は29日、入館料の改定を2024年4月1日に実施すると発表した。一般料金は値上げとなるが、学生や幼児は値下げ、障害者割引も現行の約2割引から半額に改定される。

  • 常設展示を開始したEF58形61号機(写真提供 : 鉄道博物館)

入館料の改定にともない、一般当日料金は現行の1,330円から1,600円に値上げ。一般前売料金も現行の1,230円から1,500円に値上げされる。小中高生・幼児(3歳以上未就学児)の入館料は現行料金の100円未満を切り捨てる値下げとなり、小中高生の当日は現行の620円から600円、小中高生の前売は現行の510円から500円、幼児の当日は現行の310円から300円、幼児の前売は現行の210円から200円にそれぞれ値下げされる。

障害者割引料金の当日料金は現行の約2割引から半額に改定され、障害者割引(一般)は現行の1,060円から800円、障害者割引(小中高生)は現行の490円から300円、障害者割引(幼児)は現行の160円から150円に値下げされる。なお、障害者割引は本人および介護者1名まで割引の対象となる。団体料金(20名様以上)の場合、一般料金は現行の1,060円から1,200円、小中高生は現行の490円から400円に改定。幼児(3歳以上未就学児)は改定されず、現行の160円が維持される。

「てっぱく年間パスポート」(開館日の10時以降に入館可)の一般料金は現行の5,100円から6,200円、小中高生の料金は現行の2,550円から2,500円、幼児(3歳以上未就学児)の料金は現行の1,020円から1,000円に改定。「てっぱく平日アフタヌーンパス」(平日の12時以降に入館可)の一般料金は現行の4,000円から4,800円に改定され、小中高生は改定せずに現行の2,000円を維持。幼児(3歳以上未就学児)も改定せずに現行の800円を維持する。

入館料とは別に料金が必要なシミュレータや体験教室など、現行510円のプログラムは600円、現行210円のプログラムは200円に改定される。

  • 1号御料車(初代)玉座室(写真提供 : 鉄道博物館)

なお、鉄道博物館の魅力向上を図る取組みも実施している。最近のおもな取組みとして、電気機関車EF58形61号機の常設展示を10月に開始した。その他、在来線シミュレータ(山手線E235系)を南館2階シミュレータホールに増備する計画や、御料車の玉座室などを高画質で撮影して映像を御料車前で上映する計画もあり、いずれも2024年春の使用開始に向けて準備を進めている。